山 名 | 大峯山 |
標 高 | 1050m (三角点1039.8m) |
場 所 | 広島市湯来町 廿日市市佐伯町 |
登 頂 | 2022.5.18 |
アクセス | ○宮内串戸駅前バス停9:14→玖島別れバス停9:37→佐伯交通→大峯山登山口9:52 |
コース | ○10:02駐車場→10:19登山口→10:57五合目→11:47三角点→11:55山頂 ○11:58山頂→12:03-12:42八畳岩→12:51峯太郎→13:39五合目→14:04登山口→14:16駐車場 |
メンバー | 美・山の会 10名 |
過去記録 | 2020.11.4 H29.11.1 H27.11.4 |
大峯山は広島市佐伯区湯来町と廿日市市佐伯町の境界に位置し、二等三角点(1039.8m)が置かれていますが最高点は山頂大岩(1050m)になります。広島市の最高峰でありまた廿日市の20名山にリストアップされ、市街地から比較的近い1000m越の山として人気の高い秀峰です。
遮るもののない独立峰の頂からは東に野貝原山、南に経小屋山や宮島などの瀬戸内海の島々、西に西大峯山、羅漢山、北に吉和冠山など西中国山地の山々も望めます。
登山ルートは佐伯区湯来町の笹が峠と廿日市市佐伯町下川上からの2ルートがありますが、今回は駐車場やトイレ、登山案内なども整備されて一般的によく使われる下川上の川上登山口からの往復登山でした。
○登山口駐車場10:02〜大峯山頂11:55
JR宮内串戸駅前から津田行きバスに乗車し玖島別れバス停で下車しました。玖島別れからは県道30号から県道42号、県道294号を経て下川上集落にある大峯山の登山口駐車場に向かいます。ただこの間はさくらバスの玖島線(バス停は大峯山登山口)が運行されているものの便数が極めて少ないためタクシー利用となります。
10分あまりで着いた川上小学校分校跡の登山口駐車場
は良く整備されトイレや案内図などがあります。
大峯ランド別荘地の最深部に貯水槽があり、その脇が実質の登山口となります。急な舗装路を10分あまり歩きますがこれが以外に応えました。貯水槽
傍の岩に「大峯山山頂→」のプレートが置かれています。
登山口からすぐスギ植林帯に入り5分ほど穏やかに登っていくと樹幹に「2合目」と「大峯山登山道→」の標識が掛かっています。二合目で道は大きく右に曲がり急な木階段も現れ、スギからヒノキの植林帯に変わると広葉樹林も見られるようになりました。登路が広葉樹林主体になると二合目から25分ほどでテーブルベンチに到着しました。
ベンチからはまた植林帯の中に入り、2分ほどで標高745mとされる「5合目
」の表示があります。この辺りが登路で最も過酷な急登地帯で木階段が続きます。階段を避けて迂回する登路も自然と作られていました。五合目から10分ほどで大峯山へ30分と読める古いプレートがありました。
五合目から18分ほどで前方が明るくなると尾根に出てようやく急登から解放されました。「←大峰山山頂」の案内と手製ベンチが置かれた格好の休憩地で、辺りは目に優しい新緑の広葉樹で覆われています。ただこの先も木階段の急登は続きます。
ベンチから10分で「7合目」、七合目から10分ほどで展望の岩です。玖島方面が開けています。展望の岩からは階段も無く道も緩んで快適な山道となりました。途中の「←大峰山山頂」の案内を見送ると七合目から20分で二等三角点です。
登山路上に置かれた三角点
は展望も無く、おおよそ山頂の雰囲気に欠け一通過点の感じです。この三角点は三差路で西大峯山やブナの巨木「峯太郎」への道が左手(西)に延びています。「←川上のP・山頂→」のプレートはあるものの以前はあった西大峯山へ案内は見当たりませんでした。また峯太郎への案内も判読不明となっています。
三角点から直進すると2分で左から湯来林道笹が峠からの道が合流しますが、ここも前回あった案内は見当たりませんでした。奇岩、回り縁への案内として「回り縁→」や「玖島川上→」のプレートがありました。そのすぐ先が八畳岩です。
八畳岩はテラス状で南側が大きく開け眼下に玖島方面が広がり大野権現山、野貝原山、極楽寺山そして広島市街と瀬戸内海の島々が一望できます。
○山頂11:58〜12:03八畳岩12:42〜登山口14:04
八畳岩から二個所のアルミハシゴとロープを使って登ると岩峰の山頂に到着です。大峯山は三角点(1039.8m)に対して山頂(1050m)が最高点となります。山頂には「大峯山」、「廿日市市20名山 大峯山1050m」そして「大峯山山頂」の案内板が置かれていました。
独立峰の大峯山は360度の展望が開けます。北方向には十方山、吉和冠山など西中国山地の山並みが望めます。南方向には大野権現山、経小屋山、河平連山、三倉岳と宮島などの瀬戸内海の島々が広がります。東方向は一部が樹木で遮られていますが東郷山、野貝原山などがまた西方向には西大峯山その右奥に羅漢山などが展開します。
山頂の北側直下には祠や休憩所があり奇岩「回り縁」にも行けますが今回は省略しました。
下山は往路をたどりますが途中、広島県南限のブナとも云われる峯太郎ブナ
に寄り道しました。峯太郎ブナは三角点から西大峯山方向に下りますが、案内板はすでに判読不明となっています。
株立ちのリョウブが目立ち緩やかに下る西大峯山への縦走路は季節にはシロモジの黄葉が楽しめます。5分ほど下った鞍部の左手に幾本にも枝分かれしゴツゴツした木肌の巨樹が佇立していました。
引き返した三角点分岐から7分ほどの展望の岩を過ぎると急な降りに入ります。さらに三角点から17分で尾根のベンチです。この先は植林帯の急な道を降ります。5合目を過ぎ尾根から13分でテーブルベンチまで戻り一息つきました。ようやく緩んだ道を降って二合目を過ぎ登山口の貯水槽に帰着しました。
貯水槽から急な舗装路を10分ほど下ると登山口駐車場です。
広島里山紀行記