山    名   岩滝山  揚倉山
標  高 192m  281.6m 
場  所 広島市安芸区・安芸郡府中町 
登  頂 2023.11.1 
アクセス JR:JR西広島駅8:28→JR広島駅8:36→JR海田市駅8:57    
広電バス:府中ニュータウンバス停→JR広島駅 
コース ○9:06JR海田市駅→9:30-9:41岩滝神社→9:56-10:04山頂広場8:48→10:11山頂
○10:13岩滝山→11:13-11:15甲越峠登山口→11:39揚倉山
○12:51揚倉山→13:03揚倉山登山口→13:18-13:31府中ニュータウンバス停 
メンバー 美・山の会 12名 
過去記録 2020.2.5    H27.9.29 

 

 岩滝山(192m)は広島市安芸区に、揚倉山(281.6m)は広島市安芸区と安芸郡府中町との境界に位置します。
 岩滝山は名の如く岩が滝のように流れる山肌で、標高こそ低いものの海抜0mから立ち上がる山は意外に峻険です。826年に建立された岩滝神社や33体の石仏(地蔵菩薩)が祀られる豊稔寺がある信仰の山で一帯は岩滝公園として公園化されています。
 山頂は木立の中ですが展望広場直下の展望地からは海田の町並みと瀬戸内海の島々、広島市街そして鉾取山系の山などを望むことができます。
 揚倉山(281.6m)は中世山城の阿計玖羅(あけくら)城跡とされ、特徴のある丸みを帯びた三つの岩があり西側には送電鉄塔が建っています。
 山頂からは広島市街地の先に江田島、能美島、似島、宮島が浮かぶ瀬戸内海の多島美と経小屋山や呉婆々宇山などの山々が望めます。
 これら2山は岩滝山から呉婆々宇山へ至る長い縦走路の一部となる低山ですが、展望の良さと公共交通機関の利用が便利なためハイカーに愛されています。
 今回は岩滝神社から岩滝山に登り甲越峠を経て揚倉山に至り呉娑々宇山林道に下山しました。登山路は導標や補助ロープなども良く整備されていました。

○JR海田市駅9:06〜岩滝神社9:30
 JR海田市駅前を左折して約100mほど西進し、安芸区船越と海田町の境界を流れる的場川沿に狭い道を北上します。駅から約13分ほどの中の迫橋を渡り、すぐ先の竹浦林道を左折します。高野山真言宗豊稔寺の前を進み、林道に出て10分余りで岩滝神社前に着きました。神社の高い石段を登ると安芸の国鎮守の岩滝神社の境内です。826年の建立と云う由緒ある神社で、本堂の横には立派な神楽殿もありました。

○岩滝神社9:41〜岩滝山10:11 
 岩滝山に向けては左回りと右回りの2ルートがありますが、今回は右回りルートを選びました。
 登山口のトイレの前からコンクリート舗装の遊歩道を登ります。階段道を5分ほど進むと第4番地蔵の佇んでおり、左に豊稔寺奥の院へ通じる道が分岐しています。すぐ先の第5番地蔵を過ぎたこの辺りから次第に階段も急になりました。 第7番と第8番の地蔵に挟まれたような岩の辺りからは、道幅も狭く険しくなっていきます。第7番地蔵から3分ほどで初めて展望が開け、眼下に海田の町並みそして南には絵下山、江田島、似島などの瀬戸内海の島々、西に宮島から極楽寺山などが広がっています。
 展望地から3分で岩滝山の展望広場に到着しました。南北に細長い形をした展望広場には四等三角点(162.8m)とコンクリートベンチが置かれています。展望は意外に悪く海田湾から黄金山が望める程度です。
 岩滝山へ向けて広場北の「日限延命地蔵」祠の横から山道に入るとすぐ地蔵めぐりを締めくくる第33番地蔵が祀られています。           
 そのすぐ先で左回りルートからの道が合流しますが、「甲越峠・茶臼山・呉娑々宇山方面→」の案内がありました。木漏れ日の中、雑木林を穏やかに登り「↑岩滝山頂上・呉婆々宇山」の案内を見ると、展望広場から約7分で標高差約30mの岩滝山に到着しました。

○岩滝山10:13〜甲越峠11:13
 岩滝山の山頂は三角点も無く、樹幹に掲げられた「岩滝山192m」のプレートでそれと分かる程度です。樹木に囲まれて展望も無く、呉婆々宇山へと続く縦走路の一通過点と云った感じです。
 岩滝山から一旦降った後、広く穏やかな道を次第に高度を上げていきます。山頂から10分ほどの「←岩滝山」・「上為角登山口→」の案内を見送ると、登路は雑木林の中の穏やかな尾根道となりました。
 岩滝山から33分で送電鉄塔に到着しました。送電鉄塔は岩滝山より標高が約240m高く広く開けています。ただ展望は悪く以前は望めた黄金山や海田、広島市街地方面も成長した樹木により遮られ、わずかに北の呉婆々宇山(682m)が望める程度でした。
 鉄塔は分岐点です。北方向は呉婆々宇山への縦走路、東方向は「上為角登山口→」の表示があり日浦山への道が降っています。
 甲越峠(こうごえ)、揚倉山へ向かうため「甲越峠・登山口(畑賀側)→」の案内のある北側に降りました。鉄塔からすぐ急な道を降りますが、道が緩んで来ると4分ほどで「←甲越峠」と「上為角→」表示のある分岐に出ました。降ると5分で右手に二番目の送電鉄塔がありますが展望は期待できないので通過しました。標高差40mほど急な道を登り返すと、小ピーク(標高約240m)に建つ三番目の送電鉄塔です。「←船越峠」と「←甲越峠」・「岩滝山→」の案内がありますが、ここも樹木が成長し以前の眺望は得られなくなっていました。この鉄塔から1分で四番目の送電鉄塔です。明るく開けた鉄塔からは、揚倉山や日浦山などを望むことができました。鉄塔から穏やかな道を7分ほど進むとコース最大の難所です。道が右に曲がったその先はロープを頼りの超急坂を降ることになります。降りた所は県道84号の甲越峠です。

○甲越峠11:13〜揚倉山11:39
 降りた甲越峠には「←岩滝山方面」の案内がありました。向かい側が旧登山口ですが崩落により現在は利用不可です。県道を右手、畑賀側に進んだ峠の頂点部に中国自然歩道「二艘木・茶臼山ルート案内図」があり、手前に「←呉娑々宇山・揚倉山」と「岩滝山方面→」の登山口案内がありました。
 登山口から良い道が上っています。4分ほどで旧登山口のあった崩落地の上部を通過しました。登り始めて約12分ほどで階段が始まります。登り切ると明るく開けた広場に出て広島市街地方面をみることができました。一旦軽く降り、2個所の階段を登り返すと上空が明るく開け送電鉄塔が見えてきました。広場から8分ほどで呉婆々宇山林道からの遊歩道が合流しました。合流点から1分、最後の階段を登ると揚倉山の山頂に到着です。

○揚倉山12:51〜-ニュータウンバス停13:18
 揚倉山は中世山城の阿計玖羅(あけくら)城跡とされます。三角点はありませんが特徴のある丸みを帯びた三つの岩があり西側には送電鉄塔が建っています。
 西方面が大きく開け広島市街地の先に江田島、能美島、似島、宮島などが浮かぶ瀬戸内海の多島美そして経小屋山や呉婆々宇山などの山々が望めます。
 下山は引き返し遊歩道を降ります。遊歩道は舗装され丸太の防護柵が整備ています。10分足らずで呉婆々宇山林道へ出ると登山口で「揚倉山入口」の案内がありました。
 林道を降り府中ニュータウンに向かうと、4分ほどで林道入口ゲート(17時30分に閉門)に着きました。ゲート前は県道84号です。
 ゲートで県道を右手に進んだすぐのT字路でガードレールの切れ目に入ります。5分でニュータウンの団地の上に出ました。階段を下った所には「揚倉山健康運動公園入口」の案内板があります。さらに団地内を4分ほど歩いて府中ニュータウンバス停に着きました。
                                   広島里山紀行記


 


  

   

   
  9:06 JR海田市駅からスタートです   9:19 的場川沿に北上し、中の迫橋を渡ります 

   

   
  9:30 高い石段を登ると岩滝神社境内です    9:41 岩滝神社から右回りルートで山頂へ 

   

   
  遊歩道として整備された階段道が続きます   第7番地蔵の辺りからは道幅も狭く険しく 





   

      
  山名のように意外に峻険な道を登り      9:53 展望地に出ました 

   

   
  海田から広島市街地を遠望。正面に黄金山を    9:56 山頂広場に到着しました 

   

   
  展望は意外に悪く黄金山が望める程度でした    10:04 四等三角点の山頂広場を後に 

   

   
  10:05 日限延命地蔵の横から山道に    10:07 左回りルートが合流しました 

   
 
  穏やかな道を岩滝山山頂へ   


  

   

   
  10:11 岩滝山到着。 特徴の無い山頂でした   木漏れ日の尾根道を 

   

   
  10:29-10:37 最初の鉄塔。展望はありません    10:37 鉄塔から甲越峠の登山口に向かいます 

   

   
  10:41 上為角との分岐は甲越峠へ   一旦降ります 





   

      
  10:46 2番目の鉄塔、展望も無く通過します      急な道を登り返えします 

   

   
  10:53 3番目の鉄塔。 展望は悪くなりました     10:56 明るく開けた4番目の鉄塔 

   

   
  日浦山方面を望むことができました   11:03 ロープを頼りの超急坂を降ります 

   

   
  11:13 県道84号の甲越峠に降りました    11:15 甲越峠の登山口から揚倉山へ 

      





   
     急な階段が始まります   緩急を繰り返し山頂へ 

   

   
  11:27 上空が開けました   明るく広場に出ると広島市街地方面の展望も 





   

      
  送電鉄塔が見えてきました       11:37 砂礫地を抜け鉄塔脇を 





   

      
  11:38 林道からの遊歩道が合流しました       最後の階段を登ります 


  

   

   
  11:39 揚倉山に到着です    西方面が大きく開けています 

      
     広島市街地の先に似島、宮島などが浮かぶ瀬戸内海の多島美そして経小屋山などの山々を 

              
  

   

   
  12:51 揚倉山を出発し    12:52 林道に向けて下山します 

   

   
  遊歩道として良く整備されています    13:03 林道の揚倉山登山口に降りました 

   

   
  13:07 県道84号の林道入口ゲート前に    T字路でガードレールの切れ目に入ります 

   

   
  13:15 健康運動公園入口に降りました    13:18-13:31 府中ニュータウンバス停で乗車 
   
   
   
   
   

 
        
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