山    名   吉松山 
標  高 287.4m 
場  所 呉市広町 
登  頂 2023.1.18 
アクセス JR五日市8:15→JR西広島8:24→JR広9:40
広駅前バス停10:07→塩焼(しやき)バス停10:14 
コース ○10:34塩焼第二公園→11:07-11:10登山口→11:21-11:23鉄塔→11:47山頂
○12:34山頂→13:09-13:12展望岩→13:52-13:57峠→14:05登山口→14:25JR広駅 
メンバー 美・山の会 12名 
過去記録 H28.3.2  H23.12.18 

 

 呉市広町の吉松山(287.4m)は三等三角点が置かれた里山で、第二次大戦時の歴史的遺構の砲台跡がみられます。
 台地状の山頂は雑木林に囲まれて展望はあまり期待できませんが、尾根上の265mピーク展望地からは眼下に広の街並みを見下ろし白岳山、螺山(つぶやま)、休山そして倉橋島などが浮かぶ瀬戸内の景観が広がります。瀬戸内の里山の特徴を凝縮したような竹林、岩場、樹林と変化に富む尾根道は、市街地の山であることを忘れさせる山歩きが楽しめます。
 今回は広三芦の登山口から登って山頂に至り展望地を経て広白石の仁方第一トンネル西口に下山するコースを取りました。

○塩焼第二公園10:34〜登山口11:07
 JR広駅前バス停からJRバスに乗車し塩焼(しやき)バス停で下車しました。
すぐ先の信号を渡って直進した呉三坂郵便局で左折し細道に入ると塩焼第二公園があります。公園前の小橋を渡ると2分ほどで善通寺に出ました。
 本堂前からは広三芦の街中を道なりに進むと、5分ほどで舗装された山道に変わりました。もともと仁方と結ぶ生活路と思われますが今も現役のようです。耕作地や放棄耕作地の間を穏やかに登って行きます。かつては家屋でも有ったのでしょうか立派な石垣も見られました。

○登山口11:10〜山頂11:47
 善通寺から30分で仁方峠に着きました。峠の右手に登山口があり階段が上っています。取り付きの樹幹に案内プレートがあるものの既に文字は判読できませんでした。
 登山口からすぐ急登となりますが鉄塔管理道と思われ良く整備されていました。振り返ると野呂山の南端が眼前に迫っています。急登も3分ほどで緩み穏やかな尾根道となりました。しかし長続きせず竹の浸食が見られるようになると再び急登となりました。
 登山口から10分余りで鉄塔に着きました。鉄塔からも急登で2分もすると大岩が現れてきます。梢越に海が見えると再び道が穏やかになり、鉄塔から13分ほどで反射板に出ました。反射板からは新広、休山方面の展望が得られます。反射板から2分で突然のように石組みの砲台跡が現れて山頂部に出ました。

○山頂12:34〜登山口14:05
 飛び出たのは山頂部に4基ある防空砲台跡の北側の1基のところです。
  コナラなどに囲まれ落ち葉で被われた台地状の山頂には三等三角点が置かれています。展望は落葉期にもかかわらず、僅かに南西側から安芸灘大橋、蒲刈島などが望める程度です。
 下山は三角点前の砲台跡の縁を巻いて南西方向に下ります。下山口から早速落ち葉の堆積した大変滑り易い道となりすが、10分ほどで山すそを巻く穏やかな道となりました。途中、右手にリボンがあり落ち葉に覆われた道が急落していましたが難路のようでした。左手に巨岩を見ながらの巻き道は鞍部に向けて緩やかに降っていきます。
 山頂から20分足らずで鞍部に降りると再び急登が始まりました。補助ロープが架けられており大いに助けられます。一登りすると尾根の肩で船津神社や野呂山の南端が見られました。この先も急登ですがここにも補助ロープがありました。
 この先は落ち葉を踏みしめての穏やかな尾根道が続きます。展望は期待できませんが岩の間を縫う雰囲気の良い尾根道が続きます。267mピークとおぼしき場所を通過して降り、軽く登り返すと7分ほどで265mピークに着きました。
 265mピーク展望地で平らな岩に立てば眼下に広の市街地、左手には特徴ある山容の白岳山と螺山、その背後に能美島、江田島、右手には休山、灰ケ峰と吉松山随一の景観が広がっています。
 眺望を満喫した後は仁方第一トンネル西口を目指します。小径木主体の尾根道を7分ほど穏やかに下ると23号、24号への鉄塔管理道分岐です。右に降ると2分ほどでコースのセールスポイントと云える岩尾根に取り付きました。岩尾根と云っても点在する大小の岩の間を縫っての穏やかな道でとくに危険個所はありません。5分ほどで岩尾根が終わり24号鉄塔分岐から10分ほどで 25号鉄塔管理道の分岐です。
 分岐の先でヒノキ植林帯の急な降りに入りました。5分ほどで傾斜が緩むと荒れた竹林が現れさらに5分で26号鉄塔ですが展望は期待できません。鉄塔から3分の右手上方に「呉要塞第三区地帯票」の石柱が立っていました。再び竹林に入り8分で27号鉄塔ですがここも展望はありません。
  27号鉄塔から4分で鞍部に降りました。前回は辛うじて「海軍港領域」と読めた石柱と判読できない案内板が立っています。鞍部は十字路で左は仁方、右は広白石への古い生活道ですが既に廃道化した雰囲気です。直進すると第一トンネルの上を通って白石団地の公園の方に下山しますが、今回は右手に降り直接トンネル西口の所に向かいました。
 瓦礫が散乱する道を3分ほどで舗装路になり、前方が開け白石の街が見えてきました。鞍部から8分ほどで仁方第一トンネル西口の所に出ましたが、とくに案内類はありません。国道185号線に出て西進し20分ほどでJR広駅に帰着しました。
                      広島里山紀行記


 

    


  

   

   
  10:07 JR広駅前バス停で乗車です   10:21 塩焼バス停で下車しました 

   

   
  10:24-10:34 塩焼第二公園で服装調整を   10:36 善通寺前から道なりに広三芦の街中を

   

   
  耕作地の間を穏やかに登って行きます   家屋跡? 立派な石垣も 

   

   
  11:07-11:10 仁方峠の登山口から山頂へ   樹幹に案内プレートが。 判読できませんでした

      





   
     登山口からすぐ急登に   尾根道は穏やかなところもありますが

   

   
  原則、急登が続きます   11:21-11:23 鉄塔に出ました

   

   
  急登には大岩も現れてきました   11:36-11:45 反射板に着きました 





   

      
  反射板からは新広、休山方面の展望が       道が緩んで来ると 


  

   

   
  11:47 砲台跡のある山頂に到着しました    砲台跡は4個所あります

      
     三等三角点が置かれた台地状の山頂、展望は安芸灘大橋、蒲刈島などが望める程度です
    
               
  

   

   
  12:34 広白石へ向けて下山します   すぐ落ち葉の堆積した大変滑り易い道に 





   

      
  山すそを巻く穏やかな道を鞍部へ      12:52 鞍部からはロープも 





   

      
  12:55 肩に出ると野呂山の南端も       再びロープが 

    

   
  岩の間を縫う尾根道が続きます   雰囲気の良い尾根道を 

   

   
  13:09 265mピークに到着しました   13:09-13:12 ピークはコース随一の展望地です

       
    広の街並みの左手には白岳山と螺山、その背後に能美島、江田島、右手には休山、灰ケ峰と広がります 

   

   
  展望地からは尾根道を穏やかに下ります   13:22 岩尾根に取り付きました 
   





  

      
  岩の間をぬっての道を      13:27 岩尾根が終わりに 

   

   
  ヒノキ植林帯の急な降りに入りました   13:40 26号鉄塔を通過します

  

  
  荒れた竹林の中を   13:48 竹林の中の27号鉄塔

   

   
  13:52-13:57 十字路鞍部を右折します   前方が開け白石の街が見えてきました   

   

   
  14:05 仁方第一トンネル西口に下山しましt   12:25 JR広駅に帰着しました
   
   
   
 

 
 
          
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