山    名   灰ヶ峰 
標  高 737m 
場  所 呉市栃原町 
登  頂 2023.4.20 
アクセス JR西広島駅8:51→JR呉駅10:00 
コース ○神山峠10:58→11:02尾根ルート登山口11:10→山頂12:38
○山頂13:35→14:38正面登山路・七曲りコース分岐14:40→望地霊苑入口15:04→西畑バス停15:28 
メンバー 美・山の会 8名 
過去記録 H25.5.2  H24.3.22 

 

 灰ヶ峰(737m)は呉市の背後に位置する一等三角点が置かれた独立峰で、広島地方気象台の白いレーダードームが印象的な呉市のシンボル的な山です。
 山頂まで車道が通じているため登山の達成感は幾分削がれますが、山頂からはそれを補って余る眺望が得られます。南側の眼下に呉の市街地と呉港そして倉橋島などの島々が浮かぶ瀬戸内海の多島美が、また北側は郷原の町や江ノ藤山、野呂山などが一望できます。
 登山路は平原町や上原町からの急峻な正面登山路や七曲ルートそして比較的登りやすい神山峠からの尾根ルートが一般的です。
 今回は尾根ルートで山頂に至り正面登山路で下山しました。

○尾根ルート登山口11:10〜山頂12:38
 神山峠バス停を下りた所に中国自然歩道の「灰ヶ峰登山口0.2km」の導標がありました。
導標に従ってバス停から苗代方面へ約200m北上すると中国自然歩道の「灰ケ峰ルート案内図」案内板があり、右折して車道を約200m歩くと尾根道ルートの登山口に至ります。
 ただ今回はショートカットしてバス停前の民家右手にある祠の脇 から登りました。竹林の細道を4分ほど歩き車道に出ると尾根道ルートの登山口がありました。
  登山口 にはサポート・トレッキング・グループの「灰ヶ峰尾根ルート登山口 山頂までの最低距離 所要80分」の案内があります。
 登山口からの道は粘土質で前日の雨で滑り易くなっていました。10分ほど登ると送電鉄塔があります。前回は望めた江田島方面も生長した樹木で阻まれていました。鉄塔からは楽勝かと思わすように樹林の中を穏やかに登っていきます。
 ところが鉄塔から15分ほどで樹林を抜け上空が明るくなったと思ったら階段登り 始まりました。以降は電柱沿いにひたすら一本調子に登る急登を耐えることになります。さすがに迂回路らしき踏み跡がありましたが。つかの間の平坦地が数箇所ありホッと一息つけるものの急登が続きます。
 登山口から1時間ほどで道が緩んだ地点に、風化して判読も困難になった呉要塞第三区地帯標石 がありました。標石から約10分でようやく急登から開放され開けた平坦地に出ると、「←神山峠へ(尾根ルート)」の案内が立ち気象レーダーのドームが見えました。 満開の三津田高校記念樹の八重桜を眺めて一登りすると、標石から15分ほどで林道に合流しました。ガードレールの切れ目に「←神山峠へ(尾根ルート)・正面登山路」の案内があります。ドームを前方にしながら5分ほどで山頂に到着です。

○山頂13:35〜正面登山路15:04 
 山頂展望台の登り口に一等三角点の標石があります。すっかり埋もれて草に覆われた三角点は木柱が無ければそれと気づきません。三角点の向かいに「九嶺−5 灰ヶ峰」のプレートがあり、呉市の九峰は「向尾山、鉢巻山、傘松山、大迫山、灰ヶ峰、尾島山、休山、日佐護山、三津峰山」と説明されています。
 防空砲台跡と云われる展望台からは少し霞んでいますが、前面に広がる瀬戸内海の多島美を堪能できました。南方向には休山から呉市街地と呉湾、鉢巻山、西方向には能美島、江田島、宮島、似島、絵下山と広島市街地、北方向には黒瀬、郷原の集落と岩山、また東方向には野呂山から大懸山、吉松山、蒲刈島と安芸灘大橋と申し分ない絶景が得られます。広島県有数の夜景スポットとされるのも分かります。
 下山路は七曲りコース正面登山路 がありますが今回は正面登山路とします。展望台のすぐ下に「←平原3.5km、神山峠3.5km・柳迫5.3km、便所0.1km→」の導標が立っています。
 今回はトイレに寄るため往路のガードレール切れ目まで戻りました。階段を下りた所で展望台下からの遊歩道と合流して進むと、5分で「正面登山路(頂上〜神山峠道路へ)トイレ付展望台へ至る」の案内プレートがありました。 
 道は広葉樹主体の樹林の中を穏やかに降って行きますが、紅葉時の鮮やかさが想像できます。案内プレートから5分で東屋、続いて現れた分岐に左手は「ゆるやかで展望のよい下山路 登山道路の第3番目の展望台に至る」の案内がありました。この分岐は右手に下りましたがジグザグの階段道が続きます。さらに5分でテーブルベンチを過ぎ、13分で再び林道に合流しました。合流点には「←灰ヶ峰山頂」の案内があり、すぐ上手には東屋 があります。
 合流点下手のガードレール切れ目に「この下山路は平原浄水場・平原神社に至る」の案内があり超急な階段が降っています。急階段が終わると今までと一転して急な下り道となりました。石屑が落ち葉に覆われた道は滑りやすく歩き難いことこの上無しです。林道から25分ほどで分岐に出ました。
 分岐には中国自然歩道の案内板 と「灰ヶ峰登山路 ←左の道 正面登山路・右の道 七曲りコース→」のプレートがあり左から七曲りコースが合流します。七曲コースをたどれば銀明水や金明水などのポイントを経て山頂に至ります。
 分岐からは道は緩やか、幅広と格段に良くなりました。5分で「←上平原0.9KM・灰ヶ峰山頂1.8KM→」、「銀明水0.65km→・金明水0.8km→」の導標がありました。6分で「←上平原0.7KM・灰ヶ峰山頂1.4KM→」の道標があり降ると墓所の上部に出ました。
 ここには案内板などは見られません。墓所のブロック塀にペンキの矢印が見られましたが少し分かり難い分岐です。左手に下山すると上平原浄水場、「灰ヶ峰登山歩道」の入口に下山しますが、今回は右手の進んで墓所の中を降りました。
 分岐から10分ほどで最後の急な石段を終えると望地霊苑 入口に出ました。望地バス停を過ぎて霊苑から13分ほどで灰ヶ峰登山歩道入口です。住宅地の中をショートカットし10分で国道185号の西畑バス停に到着しました。
                               広島里山紀行記


 


  

   

   
  10:58 神山峠バス停から祠脇の細道へ    11:02-11:10 尾根ルートの登山口から山頂へ 

      





     
         明るい登路ですが足下は粘土質で   しばらくは穏やかな道が続きますが 

      

      
     11:36 階段登りが始まりました       急な階段は延々と続きます 

      





   
     階段が終わっても急登が    12:17  急登が終わると呉要塞の石柱が 

   

   
  12:26 ドーム見える開けた平坦地に出ました   12:33 林道に合流です 

   
 
  ドームを前方に見ながら   


  





   

      
  12:38 山頂到着です       展望台入口に一等三角点の標石が 

   
  前面には休山から呉市街地と呉湾、鉢巻山、能美島、江田島、宮島、似島、絵下山などを

   
  背後には黒瀬、郷原の集落そして野呂山から吉松山などを 

            
   

   

   
  13:41 正面登山路で下山します      13:46 正面登山路へ案内に従って降ります

   

   
  さわやかな新緑樹林の中を穏やかに降って    カエデの樹林は紅葉時に再訪したいものです 

    

   
  14:00 登り時には助かるテーブルベンチも   14:13 林道に合流しました。すぐ先に東屋が 

   

   
  14:17 林道下山口から。 超急な階段が      石屑が落ち葉に覆われた足場の悪い急な下りを   

   

   
  14:38 正面登山路と七曲りコースの分岐に   案内板の左が正面登山路、右が七曲りコース 

   

   
  一転して緩やか、幅広の道になりました   左は浄水場、右手が霊苑へ。 少し分かり難い 

   

   
  左の望地霊苑への道を降りました   展望が得られました。 かなり降りましたが

      





   
     最後の急な石段を終えると   15:04 望地霊苑入口に出ました 

   

   
  15:17 浄水場の灰ヶ峰登山歩道入口の前を    15:28 西畑バス停で乗車します 
   
   
   
   

 
 
 
           
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