山 名 | 大懸山(おおかけやま) |
標 高 | 417.4m |
場 所 | 呉市仁方町 |
登 頂 | 2023.5.10 |
アクセス | ○五日市7:35→西広島駅7:44→7:47横川7:53→広9:18 ○広駅前34→仁方駅前9:52 |
コース | ○登り:10:13登山口10:17→11:24-11:33展望岩→11:45山頂 ○降り:12:46山頂→13:02展望岩13:08→14:00登山口 |
メンバー | 美・山の会 10名 |
過去記録 | H29.1.25 H25.1.16 H24.2.26 |
大懸山(おおかけやま)は呉市仁方町の背後に位置する標高417.4mの里山で三等三角点が置かれています。ルートの大部分は雑木林中になりますが、ほぼ海抜0mからスタートする直登の道は標高に比して登り甲斐があります。
山頂は樹木に囲まれ展望も無く平凡ですが、この山の魅力は随所に見られる岩場登りと次々と現れるビユーポイントから望む瀬戸内多島美にあります。
以前は情報も少ない山でしたが、近年は登山者によく知られるようになり登山報告も格段に増えてきました。
今回は山頂への往復ルートでしたが、西側の物見山(360m)や北側の野呂山方面へ足を伸ばすコースも利用されています。
○JR広駅9:31〜登山口10:13
JR広駅から先は呉線の乗り換え便も悪くなりました。このためJR仁方駅は一駅先ですがバス(瀬戸内産交)を利用しました。
仁方駅前バス停で下車して広駅方向に少し引き返し、JR仁方駅入口のすぐ先で薬局(茶色の建物)横の細い路地に入りました。緩やかに登って行くと15分足らずで国道185号線仁方第二トンネルの上部です。
トンネルを越えると大歳町の集落に入りますが、左手に大岩が点在する大懸山と物見山が姿を見せています。大歳川の小橋を渡って道なりに進むと、バス停から25分ほどで大樹の茂る大歳神社の裏に出ました。参拝のために寄り道した大歳神社には多くの絵馬が掲げられていました。
引き返し墓所前を過ぎると地道に変わりました。神社から5分ほどで墓所と作業小屋のある登山口に着きました。登山口には「物見山・大懸山登山口」の案内があり竹林に道が登っています。
○登山口10:17〜大懸山11:45
竹林斜面の道を4分ほど登り、右手に鉄塔をみて篠藪を抜けると尾根に出ました。すぐ小径潅木林の中の登山路になり岩が現れてきました。木立の中の登路は次々と現れる大岩を越え、縫っての急登となります。
登山口から40分あまりで突然右手が開けると展望地に出ました。視界はさほど広くはありませんが、安芸灘大橋の架かる下蒲刈島を眺めることができました。実はこの手前に「三畳岩」の展望地があるのですが見落としていました。この先もときおり緩むものの岩の急登は続きます。
展望地から20分で多くのテープが巻かれた分岐に出ました。「←展望岩」のテープに従って2分ほど降ってみると「展望岩」に出ました。眼下には川尻、仁方、広の町並みが広がります。おむすびのような柏島の先には大崎下島そして安芸灘大橋で繋がる上蒲刈島、下蒲刈島などが浮かぶ瀬戸内海の多島美が展開しています。
景観を堪能し改めて山頂に向かいます。岩は相変わらずですが道は明るさが増し、次第にコシダも見られるようになり斜度も緩んできました。8分ほどで今度は左が開けて異様な山容の白岳山そして螺山、広市街地や江田島、吉松山、休山が望める展望地がありました。この展望地からすぐの右手にも岩があり正面に柏島が見えています。
この先はすっかり傾斜も緩んだ道を2分で物見山への分岐に出ました。左は物見山、右が大懸山への道ですがテープが巻かれているだけです。分岐から1分で山頂に到着しました。
○大懸山12:46〜登山口14:00
山頂は三等三角点が置かれ、樹幹に「大懸山」のプレートが架かっています。平坦ですが雑木林に囲まれ展望はありません。北には野呂山方面への縦走路が降っています。
下山は物見山には寄らず往路をたどります。約15分余り淡々と降った「展望岩」で再度景観を楽しみました。
展望岩から27分ほどで登り時は見落とした「三畳岩」の案内に気づき寄ってみました。すぐ先の岩からは眼下に仁方の町が見え安芸灘大橋で繋がる上蒲刈島、白岳山そして広市街地、休山など素晴らしい景観が待っていました。
再び岩の道に戻り20分で鉄塔、さらに4分で登山口に下山しました。
登山口から15分余りで仁方駅前バス停に到着です。
広島里山紀行記