山    名   長者山 
標  高 571m 
場  所 広島市安佐北区、安芸区 
登  頂 2023.4.27 
アクセス ○西広島駅8:51→JR瀬野駅9:23
○立石バス停13:56→JR瀬野駅前バス停14:03 
コース ○みつぎ登山口9:59→ミノコージ峠10:59-11:02→山頂11:57
○山頂12:51→千丈岩11:28-11:30→下立石登山口13:45 
メンバー 美・山の会 9名 
過去記録 R1.10.23          H24.5.29 

 

  長者山(571m)は広島市安佐北区と安芸区の境界に位置し、呉娑々宇山から長者山、麻美山(612.2m)に至る山塊の東端になります。
 三角点はありませんがマイクロウエーブ反射板のある山頂からは北側は鬼ヶ城、白木山などが、南側は曽場ヶ城山から水丸山そして鉾取山、天狗坊山などが望めます。
 JR瀬野駅を起点にしてスカイレールと芸陽バスを利用すれば比較的容易に山歩きが楽しめます。ただスカイレールは今年('23)で営業終了予定です。
 今回は県道85号沿いのみつぎ登山口から登りミノコウジ峠に出て千丈岩(555m)を経て山頂に至って下立石登山口に下山するコースをとりました。
 コースは山容に相応しい急登、急下りがあるものの補助ロープや案内板が整備されて安心して歩けました。

○スカイレール中央駅(9:36)〜みつぎ登山口(10:04)
 JR瀬野駅から駅乗り入れのスカイレールみどり口駅から乗車します。スカイレールは無人運転でロープウェイとモノレール合体させた国内唯一の交通システムで鉄道マニアにも人気と云います。そのスカイレールも今年で営業終了となり長者山、高城山の登山に幾度となく利用しただけに感慨深いものがあります。
 みどり口駅から5分間でスカイレール中央駅に着きました。駅から北側に団地最深部まで歩きます。20分余り歩いた立石川手前の分岐に「みつぎ登山口→」のプレートがありました。正面に藤ケ丸山から長者山に連なる稜線が目に入ります。
 案内に従い5分ほど下って立石川橋を渡り県道85号(下瀬野海田線)に出て右折しました。すぐ短い橋があり脇に青色のゴミステーションがあります。ここがみつぎ登山口の進入路で橋のたもとに、「みつぎ登山口・ミノコウジ峠↑」のプレートが掲げられていました。
 登るとすぐ自動販売機があり本道は正面の石垣沿いに左に曲がっています。近道となる右側の石垣と用水路に挟まれた細いコンクリート道に入ると、「ミノコージ峠↑」のプレートが立っていました。2分で工場の前に出ました(ここで本道が合流します)。工場前の石垣にも「↑ミノコージ峠」の案内プレートがあります。案内に従って地道を4分ほど進むと小さな墓所があり、立石第四公園からの道(松島宏「ちゅうごくの山歩き」紹介)が合流します。
 ここがみつぎ口登山口となります。とくに案内表示は見当たりませんでした。
  
○みつぎ登山口(10:20)〜ミノコージ峠(10:59)
 登山口から落ち葉が堆積する急な道ですが、ほどなく右下に谷を見ての穏やかな道となりました。登山口から20分ほどで谷を越え、さらに2分で「大古場」の標識が架かる広い谷に入りました。
 倒木や小石が散乱する大古場の谷は薄暗くて陰気な雰囲気です。「←ミノコージ峠」の案内に従い谷を詰めていくと左手には崩落地がありました。道は急登となり大小の倒木が道を塞ぎ、加えて石が散乱して山全体が荒廃した感じです。小刻みにジグザグを切って登り大古場から12分ほどでミノコージ峠に出ました。

○ミノコージ峠(11:02)〜山頂(11:57)
 ミノコージ峠には「ミノコージ峠 ←立石山・長者山→」の標識が立っていました。右手が呉娑々宇山、立石山方面へ、左手がこれから向かう長者山、麻美山(612.2m)方面へと連絡しています。
 長者山へ向かうと「←長者山へ」の案内がありすぐ登りが始まりました。縦走路は幅も広く新緑の中の明るい道ですが、何しろ補助ロープもない超急登です。
 10分も登ると大きな岩が現れるようになり、峠から15分足らずで上空が開けると送電鉄塔に出ました。鉄塔からは木立越しに鉾取山、絵下山、藤ヶ丸、武田山、阿武山などを望むことができました。
 鉄塔から緩やかになった道を8分ほど登ると555mピークに出ました。展望の無いピークは555mの札が無ければ気づかない一通過点の感じです。
 ピークから5分ほど降って登り返すと「千丈岩(555m)」のプレートが掛かる千丈岩です。テーブル状の岩からは眼下にみどり坂団地が見え、北側に鬼ヶ城や白木山など、南側に水ヶ丸山から鉾取山などそして坂山の奥に小田山、野呂山の山並みを望むことができました。
 千丈岩からは岩場降りですが補助ロープが張られています。岩場から急降りすると展望は無いものの穏やかな快適な尾根道となり、千丈岩から13分で左手から狩留家方面からの道が合流します。
 合流点から5分ほどの鞍部に下山予定の「←下立石登山口」の案内板があり右に道が降っています。
 鞍部からは一気に山頂へ向けての超急登が始まります。補助ロープが張られているとは云え直登の登路はなかなか大変ですが10分ほど頑張ると長者山に到着しました。

○山頂(12:51)〜下立石登山口(13:45)
 長者山には三角点はありませんがマイクロウエーブ反射板が設置されています。「長者山山頂571.0m」の標柱と「ひろしま北里山キングパート2 長者山(571.0m)」のプレートが架けられていました。また「麻美山→」の案内があり東側に道が降っています。
 展望は南の瀬野側と北の狩留家側が開かれています。南側は眼下にみどり坂団地が広がり八世以山の先に曽場ヶ城山から水が丸山、鉾取山、天狗坊山そして絵下山などの山並みが連なり北側には鬼ヶ城、白木山などを望めました。
 下山は下立石登山口としました。往路をたどり超急斜面を8分ほどで「←下立石登山口」のプレートがある鞍部の下山口に着きました。
 下山路は広い斜面を降りますが道は明確ではありません。要所に見られるテープを目印に小石が落ち葉に隠れた悪路を注意して降ります。
 10分ほど降り谷上部に出ると「←下立石登山口」の案内がありました。案内に従って左の山腹を巻く道に入ると一転して急降りから解放されました。ただ大小の石が散在する悪路がしばらく続きます。
 幾分穏やかになった道を降り、下山口から20分で「←長者山」と「下立石登山口→」の案内プレートがある平地に出ました。さらに2分で送電鉄塔ですが展望は得られません。鉄塔からは再び急降りに変わりますが、明るさが増しシダも見られてきました。鉄塔から13分ほどで少し開けた平地に出ると「下立石登山口→」のプレートがありました。さらに3分ほどで棚田跡の植林地に出ました。
 鉄塔から20分、植林地を抜けると小さな墓所に出ました。ここからは舗装路に変わりますが、前回見られた災害跡の残る谷川はすっかり復旧していました。
 谷川沿いに降って「←長者山コース・下立石登山口」の案内標識が立つ下立石登山口に下山しました。
 登山口から左折すると2分で芸陽バス立石バス停です。今回は1日数本の瀬野駅行きバスに乗車するため、平成1年に比べて少し慌ただしいコースタイムとなりました。
                                                                          広島里山紀行記


 


  

   

   
  9:23 JR瀬野駅隣接のスカイレールみどり口駅に    見慣れたこの景観も23年限りで 

   

   
  9:36 スカイレール中央駅から登山口へ      9:59 登山口の案内が。 555mピークと長者山を  

   

   
  10:04: 立石川橋の脇に登山口の案内が    10:06 自販機の先から用水路沿いに    

   

   
  10:08-10:16 工場前から登山口へ向かいます   10:20 みつぎ口登山口になる墓所から

   

   
  右下に谷を見ての穏やかな道を    10:39 小さな沢を渡ります 

   

   
  10:41-10:47 倒木や小石が散乱する大古場      大古場の奥から道は急登となりました 

      





   
     倒木、石が散乱する悪路を登り    10:59-11:02 ミノコージ峠に到着しました 





   

      
  11:02 長者山へ向けて出発します        新緑の中、思いの外の超急登を

     





   
    登りが幾分緩むと岩も現れて   11:16 鉄塔に出ました

   

   
  展望は木立越しに鉾取山、絵下山などが    11:24 555mピーク到着。 一通過点です 

   

   
  11:28-11:30 千丈岩に到着しました    展望は水ヶ丸山から鉾取山そして野呂山なども 

   

   
  千丈岩からはロープ頼りの岩場降りが    岩場からも急な降りが続きます

   

   
  11:43 尾根鞍部に降ると狩留家方面の分岐が   11:47 下山路の下立石登山口への分岐を通過

     
 
    登路はロープ頼りの超直登です   


  

   

   
  11:57 長者山の山頂に到着です    三角点はありませんが立派な標柱が 

      
     南側は八世以山の先に曽場ヶ城山から水ケ丸山、鉾取山、天狗坊山、絵下山などを

         
        北側は反射板の奥に鬼ヶ城、白木山などを望めます 

             
  

   

   
  12:51 下山します   急降下で往路をたどります

   

   
  12:59 下山口から下立石登山口に向かいます    広い斜面は道も不明確で 

   

   
    13:08 谷上部に下立石登山口への案内が     巻く道に入るとしばらく石が散在する悪路に

   

   
  13:19 登山口への案内がある平地に出ました   13:22 鉄塔を通過。 展望はありません

   

   
  13:35 また登山口への案内が   13:38 棚田跡の植林地に出ました

   

   
  13:42 植林地を抜けると墓所の前に   豪雨災害跡はすっかり復旧していました

   

   
  13:45 下立石登山口に下山です   13:47-13:58 立石バス停から乗車し 

    
 
  14:07 JR瀬野駅に帰着しました  
   
   
   
   

 
 
 
 
           
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