山    名   蓮華寺山
標  高 374.0m 
場  所 広島市安芸区 
登  頂 2023.6.7 
アクセス ○JR西広島駅9:06→JR安芸中野駅9:33
○JR安芸中野駅→JR西広島駅 
コース ○蓮華寺登山口10:00→山頂11:22
○山頂12:18→下山口12:45→寺迫登山口13:27 
メンバー 美・山の会 11名 
過去記録 2021.12.22   2020.10.14    2019.2.13 

 

 蓮華寺山(374.0m)は広島市安芸区に位置し中世の枕城趾とされます。弘法大師ゆかりの山で、全盛期には山頂から麓にかけて多数の坊を擁し伽藍が林立していたと伝えられています。今も蓮華寺遺跡や市内最大級の五輪塔、墓石などがみられ、頂上付近には「弘法大師迷蹟地碑」と弘法大師像を祀る石祠があります。また昭和初期に再興された蓮華寺は広島新四国八十八カ所霊場で八十八体の石仏に導かれての山登りとなります。
 蓮華寺山憩いの森として整備されていますが、山頂からの眺望は木々に遮られ南側に鉾取山山系や曽場ヶ城山山系の山並みが望める程度です。登山道は良く整備され蓮華寺山と高城山を結ぶ縦走路は快適な山歩きができる人気のコースとなっています。
  登山口は寺迫登山口、蓮華寺登山口、奥畑登山口、鴨の巣登山口などがあり、山陽本線沿いにあることから公共交通機関を利用することができます。
 今回はJR安芸中野駅を利用して蓮華寺登山口から登り寺迫登山口に下山するコースでした。

○蓮華寺登山口9:41〜山頂11:22
 JR安芸中野駅で下車し、駅前広場の案内図を一読します。向かいの広島信用金庫横の「蓮華寺山憩の森登山口へ500M→」の導標に従って進むと15分足らずで「蓮華寺登山口→」の標識がありました。
 登山口から竹林の中の長い階段を登ると「蓮華寺山憩の森へ→」の導標があり、広島新四国八十八カ所霊場の蓮華寺 境内に出ました。境内の奥にも「蓮華寺山憩の森→」の導標があり、脇には「八十八カ所石仏由来」の案内板があり、昭和9年に本殿跡までの2km間に88体の石仏を建てたとあります。
 ここが実質の登山口で木階段の先に四国八十八か所を模した一番石仏 があります。右折すると急登が始まり、2分ほどで九番石仏があって尾根に乗りました。さらに2分で「蓮華寺首塚供養塔」の小さな五輪塔があり、説明板には福島正則時代に犠牲となった僧侶を弔うとされています。
 思わず駆け出したくなるような、穏やかで幅広な尾根道が続きます。立ち並ぶ野仏に見守られ進むと十六番石仏があり、脇に「蓮華寺白龍社」の祠が置かれていました。説明によるとその昔、農民を困らせたマムシの被害防止を祈願して龍神を祭ったようで、芸予地震(平成13年)で倒壊したものを再建したとあります。
 十七番石仏を過ぎる辺りで穏やかな道も終わり、二十二番石仏辺りからは階段道が始まりました。祠から3分、左上にJRの鉄塔を見て登ると一旦緩んだ道も三十番石仏辺りから再び階段道となりました。
 三十九番石仏を見ると再度穏やかな道に変わりましたが、五十番石仏を過ぎた辺りからまた急登に変わりました。
 六十一番石仏を見ると鉄塔から30分ほどで「蓮華寺山緑地環境保全地域」の説明板があり簡単な案内図も記載されていました。説明板を過ぎると岩の点在する道が始まります。険しくなった道の右上には八十八石仏とは異なると思われる石仏が見えています。石仏中で唯一コンクリート製祠の中に安置された七十番石仏をみてさらに険しい道を登ると、突然切り開かれた展望地に出ました。コース随一の展望地で鉾取山、原山、洞所山、城山、金燈籠山と続く安芸アルプスの全貌と地デジ塔の絵下山が望めます。足下には七十六番石仏が置かれていました。
 八十番石仏を過ぎると道は一段と険しさを増し岩を摑んで登ると云う感じです。八十七番石仏を見ると岩道が終わり、右手の巨岩に安置された八十八番石仏の前に出ました。登山口から60分足らずでした。
 八十八番石仏 前は分岐で山頂方向は「←安芸中野駅へ1.9km・中心広場へ0.2km→」、そして左手に「←畑賀(北谷橋)へ1.1km」と「←大五輪塔」の案内があります。
 八十八番石仏から急な道を2分ほど登ると本殿跡広場です。入口には昭和九年の「蓮花寺山」と刻まれた石碑が立っています。本殿跡に休憩東屋と数基の五輪塔があり、再興されたと云う奥の院は焼失したようです。展望は生長した樹木に妨げられて得られません。
 奥の院跡(本殿跡)広場から3分で再び分岐があり、「←安芸中野駅へ2.1km」、そして左手に「畑賀(北谷橋)へ2km→」と「大五輪塔 近道3分→」の案内がありました。この分岐からすぐで中央広場です。
 中央広場 は入口に「弘法大師迷蹟地碑」が立ち、奥には弘法大師像を祀る石祠があります。山中には珍しい広さですが展望はありません。休憩東屋が建ち「中心広場」の木柱と「←蓮華寺山(前原山)へ0.4km・中野駅、畑賀方面→」の導標もあります。
 山頂へ向かうとすぐ「蓮華寺山山頂→」の案内があり、穏やかな尾根道歩きとなりました。途中のツバキのトンネルを潜り12分ほどで「←瀬野川中学校へ・蓮華寺山(前原山)へ→」と「中心広場へ0.4km→」の導標が立つ山頂直下に着きました。瀬野川中学校への下山路は相変わらず豪雨災害で利用禁止とされていました。急な階段を一登りすると山頂です。
 
○山頂12:18〜寺迫登山口13:27
 蓮華寺山の山頂は広く平坦で中央部に「蓮華寺山山頂 347.0m」の木柱と半ば埋もれた三角点標石があり、脇には陸軍輸送港域の標石が立っています。また「蓮華寺山憩い森」の登山路案内図と「中世山城 枕城趾」のプレートもあります。
 展望は木々に阻まれてさほどではなく、南に鉾取山山系や曽場ヶ城山山系の山並みなどが望める程度です。
 下山は寺迫(品秀寺)登山口とし、八十八番石仏の分岐まで引き返しました。
 分岐からは右折し「←畑賀(北谷橋)へ1.1km」と「←大五輪塔」の案内方向に進みます。すぐの危なかしい丸太橋を越えると2分で「←寺迫・品秀寺」のプレートがある下山口です。
 下山口から降って崩壊の進む急斜面を横切ると広い尾根に出ました。穏やかな道を降ると下山口から6分で中野方面が望める送電鉄塔 に出ました。鉄塔からは急な降りとなり2分で補助ロープも現れました。さらに2分で「↓寺迫(品秀寺)・蓮華寺山→」の案内プレートがありました。プレートからも急下りですが、すぐ古い案内板がある展望台に出ました。
 展望台 はコース上で最大の展望が得られ、眼下に中野から畑賀の町並み広がり、左手には安芸アルプス、正面には日浦山そして似島まで望めます。
 展望台からも急な道で、3分ほどで「お休み岩」と案内された大岩がありました。落ち葉を踏んでの道を5分ほど降ると「展望台まで300m」のプレートがありました。相変わらずの急な降りですが道はしっかりしています。プレートから8分で「←蓮華寺山」、続いて1分再び「←蓮華寺山」の案内がありました。
 この案内を過ぎると道も緩み、耕作地跡と思われる石組みが見られます。すぐの小さな沢を渡ると人家の痕跡の残る場所に出ました。沢から5分で細い舗装路に出ました。「高城(蓮華寺)山コース 寺迫(品秀寺)登山口」と鳥獣保護区の案内が立っています。このすぐ先に休憩所があり「蓮華庵」と掲げられていました。
 蓮華庵から3分で「蓮華寺山品秀寺登山道」とかかれた絵図がありました。品秀寺続いて畑賀第四公園 を経てJR安芸中野駅に向かいます。公園から6分の所に「蓮華寺山山頂2210m」の案内があり、さらに5分の「日浦山登山口500m」の案内を過ぎると8分でJR安芸中野駅に帰着しました。
                                  広島里山紀行記


 


  

   

   
    9:41 JR安芸中野駅で下車しました    駅向かいの登山口500mの導標に従って 

   

   
  9:55 蓮華寺入口から長い階段を登ります   蓮華寺にも登山口の案内が

   

   
  10:00 境内の奥が登山口。石仏由来の案内板も    10:00 すぐ一番石仏があります  

   

   
  10:04 蓮華寺首塚供養塔の小さな五輪塔が    駆け出したくなるような、穏やか尾根道です





   

       
  10:05 十六番石仏の脇に蓮華寺白龍社の祠が     二十二番石仏辺りから階段道も
 
  

   
  三十九番石仏を見ると再度穏やかな道に   五十番石仏を過ぎた辺りからまた急登に





   

        
  10:39 蓮華寺山緑地環境保全地域の説明板が      説明板を過ぎると岩の点在する道に

   

   
  道は険しくなりました   八十八石仏とは異なると思われる石仏も 

            
           10:43-10:47 七十六番石仏は展望地。鉾取山など安芸アルプスと絵下山が

   

   
  八十番石仏を過ぎると道は一段と険しさを増し    八十七番石仏を見ると岩道も終わりました

   

   
  10:58 巨岩の上に八十八番石仏がありました    八十八番石仏は寺迫登山口、五輪塔への分岐 

   

   
  11:00 奥の院跡に出ました   休憩東屋と数基の五輪塔があります

   

   
  11:06 中央広場に到着しました    11:21 山頂直下。瀬野川中学校へ分岐です 


  

   

   
  11:22 山頂到着。三角点と陸軍輸送港域標石が   展望は鉾取山山系などが望める程度です 
 
                  
   

   

   
  12:18 寺迫(品秀寺)登山口に向けて下山します   12:38 中央広場まで戻りました 

   
 
  12:43 八十八番石仏の分岐を右折して   

   

   
  12:45 寺迫登山口へ下山します   崩壊の見られる急斜面を横切ると 

   

   
  広く穏やかな尾根道に   12:51 送電鉄塔に出ました

   

   
  鉄塔からは中野方面が望めます   12:53 急な降りとなり補助ロープも現れました 

   

   
  12:55 初めて案内プレートが   12:56-13:02 古い案内板がある展望台に出ました 

      
     中野から畑賀の町並み広がり、左手には安芸アルプス、正面には日浦山そして似島まで望めます  

   

   
  13:05 お休み岩の脇を降ります   落ち葉を踏んでの道を 

   

   
  13:10 「展望台まで300m」の案内が    急な降りが続きます 

   

   
  13:18 蓮華寺山への案内がありました    13:21 小さな沢を渡りました

   

   
  13:20 人の営みがあったような場所に   石垣跡も見られます

   

   
  13:27 寺迫(品秀寺)登山口に下山しました    13:27-13:38 「蓮華庵」で一息つかせて頂きます

   

   
  13:41 「蓮華寺山品秀寺登山道」の案内板が     13:45-13:50 畑賀第四公園に

   
 
   14:09 JR安芸中野駅に帰着しました   
   
   
   
   

 
 
 
 
            
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