山 名 | 日浦山(ひのうらやま) |
標 高 | 345.4m |
場 所 | 安芸郡海田町 |
登 頂 | 2020.4.14 |
アクセス | ○JR西広島駅9:06→JR広島駅9:19→JR安芸中野駅9:33 ○JR海田市駅→JR西広島駅 |
コース | ○9:37JR安芸中野駅→10:07墓所登山口→10:45 258mピーク ○10:52 258mピーク→11:00畑賀峠→11:30山頂 ○山頂12:34山頂→13:38ひまわり観音→13:54JR海田市駅 |
メンバー | 美12名 |
過去記録 | R2.2.12 H27.3.11 |
【概 要】
日浦山は広島市安芸区と安芸郡海田町の境界に位置し山頂部は中央がくびれた南北に細長い形で中世の山城、日浦山城跡(日裡山城跡)とされます。
標高の割に眺望の良いのが魅力で眼下に瀬野川流域から海田湾までそして西から北に呉娑々宇山、藤ヶ丸山、北から東には蓮華寺山、東から南には鉾取山連山、絵下山など広島近郊の山々、南から西には安芸小富士、宮島など瀬戸内の島々と素晴らしい景観が得られます。広島市街地からも近くJR海田市駅やJR安芸中野駅を起終点にすることができるためハイカーに親しまれています。
登山道はA〜Dの4ルートに加えて影ルート、半次郎丘ルート、為角ルートが一般的ですが最近開発された日浦山アルペンルートなどもあります。なお影ルートは令和3年9月までは通行禁止となっています。またCルートの案内は表示が消されていました。
今回は半次郎丘ルートから258mピークに至り畑賀峠を経て山頂に向かいAルートで下山しました。Aルートは岩の多い道ですが海田湾方面の眺めがよく、とくに頂上から約10分程下った所にある地獄岩からの眺めは絶景です。
○影登山口9:37〜258mピーク11:30
JR安芸中野駅から信用金庫前(蓮華寺山登山口の標柱があります)を左折し影登山口に向かいました。8分ほど先の「←登山口500m日浦山」の案内で細道に入ります。さらに4分で橋を渡った美容院の所にも「←登山口250m日浦山」の案内があります。
急な上り道を2分ほど歩くと影登山口ですが、災害復旧工事中で令和3年9月下旬まで通行止めの看板が置かれていました。このため左手に2分ほど歩いた最初の墓所から半次郎丘ルートを登ることにしました。しかし道が不明瞭なためさらに3分ほど左手に水平道を移動し2番目の墓所裏から登ることにしました(なお2番目墓所は畑賀1丁目11番の民家前から入ります。墓所の奥に進むと「日ノ浦庭竜寺観音堂跡」の石柱があります)。
登山口となる2番目の墓所の奥にはテープが巻かれ明確な道が上っていました。すぐの開作地を過ぎると急な登りが始まります。展望の無い道をジグザグに登っていくと岩が現れ上空が明るくなりました。
上空が開け「←JR安芸中野」のプレートをみるとすぐ大岩が点在する半次郎丘に着きました。登山口から25分ほどでした。
半次郎丘からは一旦降って快適な尾根道を登っていきます。5分ほどで右に西日本豪雨災害の崩落地がみられました。そして災害復旧工事の看板と「←JR安芸中野」のプレートを見ると258mピークに到着です。左手には日浦山への道が下っています。
○258mピーク12:34〜日浦山11:30
258mピークは平坦でベンチが設置され、東側が開けて先日登った坂山や鉾取山、原山など安芸アルプスの山並みが望める展望地です。
258mピークからは日浦山に向かいます。安芸中野駅の下山口を見送り下ると3分ほどで、「←JR安芸中野」のプレートと既に判読困難になっている標柱が立ち左にCルートが下っています。
急な道を下ると山頂から8分ほどで鞍部の畑賀峠に降りました。峠は「←日ノ浦山頂上へ」や「観音・免公園へ」そして「頂上まであと350M」の導標が立ち左にDルートが下ります。ただ以前あったCルートの案内は板を打ち付けて消されていました。と言うことは先ほどのCルートは豪雨災害などで利用不可になったのでしょうか。
畑賀峠からは長い木階段の登りが続きます。13分ほどで尾根に出ると「山頂まであと330m」の標柱が立ちベンチもあり、視界が開けて絵下山もみえています。さらに2分で為角分岐で「←為角登山口」の表示があり右に道が下ります。明るく快適な尾根道を進むと岩を抜けての登りとなります。
10分足らずで展望の岩に出ました。北東から東方向が開けて長者山や蓮華寺山そして鉾取山系の山々が広がっています。展望の岩からすぐで山頂の北端に出ました。南北に細長く大岩の点在する城趾と云われる平坦な広場を進むと三角点の置かれた山頂南端に到着しました。
○日浦山12:34〜地獄岩12:53
三等三角点の置かれた山頂は中世の山城跡(日裡山城跡)とされ、山腹は山陽新幹線の府中トンネルが貫通しています。山頂部には「日浦山三四五.九M」の木柱が立ち展望図も置かれています。来た方向には「観音免公園へ→」の導標があり傍らにはゲンカイツツジ?も花咲いていました。
展望は良く西側は一部木立に遮られるものの東側眼下に瀬野川と国道2号線、新幹線が見えその先には洞所山、鉾取山、原山、金ヶ燈籠山と連なる安芸アルプスの稜線そして絵下山など呉方面の山も望めます。南から西にかけては海田、広島の市街地と広島湾そして江田島、似島、宮島などの島々や経小屋山、極楽寺山などが広がります。
下山はAルートで薬師禅寺、ひまわり観音に向けて下ります。岩の間を下ると山頂から2分で「←Aルート(ひまわり観音)・Bルート(大師寺)→」の案内がある分岐です。「←日浦山山頂・熊野神社→ Aルート」の導標が立ち右手にBルートが下っています。
分岐からすぐの「←山頂へ50m」をみて木階段やアベマキの大樹も見られる樹林帯の道を降ります。分岐から7分ほどで「←山頂へ250m」の案内がありました。さらに7分ほどで地獄岩への分岐で「←頂上へ390m・地獄岩、岩の展望台20m→」そして右の下山方向には「熊野神社へ→」の表示があります。
○地獄岩12:56〜登山口13:36
地獄岩へ寄り道するため尾根の道を2分ほど下ると「岩の展望台」です。おむすび形の岩や地獄岩など奇岩が並びその先はかなりの高度感で切れ落ちています。前面には海田の町並みと海田湾そして江田島から広島市街地などが広がっています。
再び「熊野神社へ→」の分岐に戻ってひまわり観音像に向かいます。風化花崗岩の滑りやすい露岩帯を降ると4分ほどで地獄岩が望める広い展望地に着きました。ベンチも置かれた展望地からは岩塊を積み上げ崩れ落ちんばかりの山肌が左手に見えています。そして眼下には瀬野川流域の街並みが広がりその先には安芸アルプスが望めます。
展望地からすぐ岩の間を縫っての道が始まりました。岩場からは眼下に海田湾、森山そして広島湾と似島、黄金山、宮島そして極楽寺山などの景観が広がります。岩にマツを配した日本庭園のような岩場はルート上のビューポイントです。岩場を降りると「岩登りの路」の案内がありました。
「岩登りの路」から3分ほどで「←山頂へ650m」の案内があり、続いて鳥の顔を模した二基の切り株ベンチがありました。この先は道も穏やかになり遊歩道だけあって木階段や手すりと整備されています。ベンチから3分で「←日浦山頂上・熊野神社→ Aルート」の導標、続いて3分で「松風の路」の案内ですが辺りはマツより雑木が目立ちます。
3分ほど雑木林の穏やかな道を降ると「林野庁」の説明板、続いて「頂上へ990Mこれより国有林」があり、さらにすぐベンチの置かれた「切株の広場」に出ました。
ベンチから2分で再び「←日浦山頂上・熊野神社→ Aルート」の導標があります。洗濯岩と書かれたプレートを見送るとルート導標から2分で「頂上へ1340M 日浦山遊歩道」の標柱がありました。
遊歩道の標柱から2分で前方が開けると墓所の最深部に出ました。擁壁に「日の浦山登山道 頂上へはこちら」の手書きのプレートが貼られていました。ここを一応登山口としておきます。前方には海田の市街地が広がり黄金色のひまわり観音像が見えています。抜けた墓所にも「日の浦山登山道」のプレートが掛かっていました。
真福寺、観音像、薬師禅寺と過ぎて住宅地に出ると「真福寺・聖観音菩薩立像」のプレートや「日浦山遊歩道」の案内板が立っています。右手の高台に熊野神社を見て住宅街を15分余り歩くとJR海田市駅に到着しました。
広島里山紀行記