山    名   大茶臼山・丸山 
標  高 413.2m・457.6m 
場  所 広島市西区・安佐南区 
登  頂 2021.6.30 
アクセス ○往路:JR西広島駅→ボンバス西広島駅→己斐峠バス停
○復路:広島交通春日野下バス停→十日市バス停 
コース 己斐峠→畑峠→春日野団地
○9:20己斐峠登山口→10:01展望岩10:13→10:22大茶臼山
○10:23大茶臼山→10:39畑峠→11:17丸山
○11:19丸山→11:31小ピーク展望地12:27→13:39七曲がりルート登山口 
メンバー 同道二人 
過去記録 2020.1.29  2018.5.9  2016.12.7   2016.2.10   

 

                          【概 要】
 大茶臼山(413.2m)は広島市西区に、丸山(457.6m)は安佐南区に位置しそれぞれ四等三角点と二等三角点が置かれています。 
 大茶臼山は山頂が放送施設に占拠されて展望はありません。しかし直下の展望岩からの眺めは素晴らしく市街地を見下ろしそれを取り巻く絵下山、経小屋山、極楽寺山、窓ヶ山などの山並みや穏やかな瀬戸内の海と江田島、宮島などの島々と箱庭のような風景が広がります。
 丸山は以前あった反射板が撤去され南方向が開け小茶臼山の先に広島湾に浮かぶ似島などの島々が望まれます。ただ10分ほど降った小ピークはさらに良好な展望が得られ南方向に宗箇山や広島市街地、瀬戸内海が広がります。
 両山とも武田山から鈴が峰に至る広島南アルプスの縦走路の中に位置し多数の登山ルートがあり多様なコース設定が可能です。今回は己斐峠(パノラマルート)から大茶臼山に登って畑峠を経て丸山に登り春日野団地に降るコースをとりました。ただ下山に利用した七曲がりルートは砂防ダム工事中でしたから他ルートを選択する方が良いと思います。将来的には登山口の様子も大きく変わると思われます。

○己斐峠9:20〜展望岩10:01           
 JR西広島駅からボンバスに乗車し己斐峠に向かいました。県道伴広島線はバイパス改修が進み己斐峠バス停も移設されています。
 下りバス停前の擁壁に沿って金属製の階段 があり「大茶臼山登山口」のプレートが掛かっています。つづら折れの階段はかなり長く急で登りきるのに5分ほど要しました。振り返ると眼下に曹洞宗国泰寺、市街地の先には似島から宮島方面の展望が広がっています。
 出口のゲートを閉めると地道の登山路となります。「西区やまなみハイキングルート」の案内や作業小屋跡を見送って5分ほど行くと左から道が合流しました。案内図があり「ふれあい聖地霊園」を経て県道に出るとあり、また両ルート共に柚木城山の登山口へ連絡するとも書かれています。
 分岐からも視界は無いもののしばらくは穏やかな尾根道が続きます。やがてマサ土の露出した急坂となり深くえぐれた個所やロープも見られました。
 尾根から降ると鞍部で広電己斐団地ルート が合流します。合流点には「西区やまなみハイキングルート」と「←大茶臼山・己斐峠→」の導標、己斐団地ルート方向には「滝観音」そして登ってきた方向に「広電団地己斐峠→」の案内がありました。   
 合流点からすぐコンクリートで固めた石畳様の道となりました。ロープの架かる人一人りがやっと通れる大岩の間の急な道をすり抜けると展望岩です。

○展望岩10:13〜大茶臼山10:22
 大岩が点在し「展望岩(立石城跡)」のプレートが立ち、中世の己斐城(小茶臼山)の控えの立石城跡とされています。
 テーブル状の岩からは呉娑々宇山、絵下山、経小屋、極楽寺山、窓ヶ山と山並みが連なり、市街地の先に江田島、宮島などの瀬戸内海の島々が広がる景観が得られます。
 展望を楽しんだ後は山頂に向かいます。NHKテレビ中継局 の石垣フェンスには「←大茶臼山山頂」のプレートが掛かり、フェンスを巻くと左から五月が丘団地ルートが合流し「五月が丘→」の案内がありました。その先のガードレールの切れ目から管理道に出ました。ここには「西区山並みハイキングルート、ガードレール越え」の案内があります。
 管理道を下ると右にNTT無線中継所 が見え樹幹に「←大茶臼山・己斐峠→」のプレートが掛かっています。
 中継所のフェンスにも「大茶臼山→」のプレートがあり、右に巻くと延命地蔵登山口からのルートが合流しますがそのすぐ先が大茶臼山の山頂です。展望岩からは9分ごどでした。

○大茶臼山10:25〜丸山11:17
 山頂は中継所建物の脇に四等三角点が置かれ、「大茶臼山山頂413.0m」と「←己斐峠・畑峠→」の道標が立っていますが、山頂の雰囲気も展望も無いので先を急ぎ次の目的地の丸山に向かいます。
 この先はNHKの電波塔を皮切りに次々と電波塔や施設が続き丸山を望むこともできました。快適な縦走路を進みを大きく右折した急な道を下ると舗装路が見えて畑峠に出ました。大茶臼山からは18分ほどでした。
 畑峠 には「大茶臼山↑」、「宗箇山・丸山登山口→」と書かれた導標があります。位置的には広島高速4号線の西風トンネルの上辺りになります。
 導標に従って左方向に1分進んだ所が丸山登山口になります。カーブミラーの所、ガードレールの切れ目に「三滝山丸山入口」の道標があり「三滝山丸山→」とあります。
 植林の見られる道を9分で送電鉄塔の下に着きました。鉄塔からは東が開けて祇園の街並みが広がっています。鉄塔から1分で宗箇山の分岐 です。分岐には「↑宗箇山・←丸山・大茶臼山→」の案内があり宗箇山(三滝山)からの道が合流します。
 この先は丸山へ向けての穏やかな道がしばらく続きますが次第に登り坂になり木階段も見られました。樹林の間の縦走路を進むと左に奇岩「こしき岩 」への小道が分岐しているので寄り道してみました。この巨岩は登ることもできるようで進入路が作られていました。
 こしき岩を眺めて4分で丸山です。山頂手前で登山路は巻き道と二分しますが左を登って山頂到着です。

○丸山11:19〜11:31小ピーク展望地12:27〜上観音13:02
 丸山の山頂は二等三角点が置かれています。無線反射板跡は有刺鉄線に囲まれていましたが今回は開放されており、南側が開けて小茶臼山の先に似島や能美島などの島々が望まれました。
 丸山を下るとすぐ巻き道が合流しますが今回は止めてありました。左手に西風新都や向山、右手に祇園の街と展開する景観を木の間越しに眺めながら縦走路を下ります。
 山頂から5分の分岐で右上方に「谷やん道コース」が上りますが新しく「←岩観音堂・湯つぼ」のプレートが立っていました。直進すると火山方面ですがやん谷道コースに入りました。
 分岐から5分で小ピーク展望地 (430m台)に着きました。展望地は大岩が点在し展望も良く南方向に宗箇山や広島市街地、瀬戸内海、北方向には火山を始め観音山、石山などが望めます。今回はここで大休憩としました。下山準備中に山慣れた様子の二人連れ女性ハイカーが到着されました。本サイトをご笑覧されているとのことで大いに赤面しました。また下山ルートに毒ヘビがいたとの情報も頂きましたのでルート変更して巻き道を利用することにしました。
 再び分岐に戻り縦走路で火山、武田山方向に下ります。戻った分岐には「←丸山、畑峠方面・武田山、石山方面→」の新しいプレートもありました。この先は急な坂道を下りますが難所には木階段も設けられています。
 分岐から5分で右手に「湯つぼ、観音経由山本長束」と「←湯つぼ・観音堂」の表示があり巻き道 が延びています。巻き道は穏やかで木の間越しに火山や武田山、春日野団地を見ながら進みます。岩も現れてくると12分ほどで分岐に出ました。
 この分岐には「←丸山方面(近道なれど岩場有り)」と「←観音山、石山、権現峠、火山、武田山(丸山方面遠回り)」のプレートがありました。右手の「岩場有り」は小ピーク展望地に至る道で毒ヘビ情報で変更した下山ルートです。「丸山方面遠回り」は歩いて来た巻き道になります。
 この分岐は左に採り良い道を下ると4分で次の分岐です。分岐には来た方向には「←丸山、火山、武田山」、下る方向には「湯つぼ、炭窯跡、春日野団地方面→」、右手の水平道は「岩屋観音」のプレートがあります。
 先ず水平道に入るとすぐ前方に見上げるような岩屋観音 の大岩が現れました。岩屋があり小さな祠と石仏が安置され、大岩の上には「落ちない石」として受験生に人気の三角形状の岩が乗っています。
 分岐に戻り滑りやすい道を降ると鉄塔跡の広場で宗箇山や広島湾方面が望めます。
 鉄塔跡からすぐ鐘楼が見え1700年頃の創設と云う上観音(地図には西念寺とあります)に出ました。

○上観音13:08〜七曲がりルート登山口13:39
上観音本堂前広場からは春日野団地や祇園の町並が広がりますが、その先の鉄塔からはさらに優れた景観が得られ祇園、古市、牛田、戸坂の町並と火山、武田山、阿武山、二ケ城山、呉娑々宇山、鉾取山、牛田山などが一望できます。
 上観音から2分ほど下ると七曲りルートとやん谷道ルートの分岐です。直進して下る方向には「湯つぼ、炭窯跡(宗箇山へも行けるよ)→」、左へ降る道は「春日野団地方面→」の案内がありました。
 この分岐は左の七曲りルートとしました。鉄塔巡視路のため広い良い道で4分で七曲りルートと鉄塔巡視路の分岐に出ました。
 分岐には左手の七曲りルート は砂防ダム工事中(令和4年3月31日まで)で迂回を促す看板がありました。巡視路は枯れ木で止めてあり七曲りルートを下りました。
 分岐からは道は良いものの砂礫混じりのマサ土の急な降りに変わりました。時折現れる祇園の街並みや団地を眺めながらジグザグ道を急速に高度を下げていきます。七曲りルートに入って20分ほどで前方が開けたと思ったら「立入禁止」の看板が行く手を塞いでいました。迂回路はと見渡すと左手にリボンがあり下ると工事現場に出ました。
 親切な工事関係者に誘導されて出た所は春日野団地につながる武田山林道でした。将来的には様子が大きく変わると思われます。右手はやん谷道ルートの登山口に至ります。
 左に進み中国自然歩道の「矢口・極楽地ルート」案内図や大塚谷登山口を見送り春日野団地 の西端に出ました。用水路沿いに5分ほど下ると広島交通の春日野下バス停です。
                         広島里山紀行記


 
   
 
       


 

   

   
  己斐峠バス停が登山口になります   9:20 登山口から長い階段が始まります 

   

   
  右上に国泰寺、市街地の先には宮島も   9:26 階段が終わり登山路に 

   

   
  9:30 作業小屋跡の前を過ぎると    9:30 ふれあい聖地霊園からの道が合流します 

      





   
     穏やかな道が終わり急な登りへ     9:55 右から滝観音コースが合流しました      

  



   

         
  合流点を過ぎると岩道へ変わります      9:58 城趾らしい雰囲気の巨岩の間を抜けると  

              
 
            一気に展望が得られて

          
 
            展望岩に出ました。 中世山城の立石城跡とされています

 
  
 呉娑々宇山、絵下山、経小屋、極楽寺山、窓ヶ山などの山並みが連なり、江田島、宮島などの島々が広がります      

   

   
  10:17 左から五月が丘団地ルートが合流   10:18 管理道に出ました 

   

   
  10:19 管理道から無線中継所の方へ    10:21 無線中継所の右手を巻きます 


  

   

   
  10:23 大茶臼山、中継所建物の脇に四等三角点が    これから向かう丸山が見えています 

   

   
  穏やかな縦走路が続き      10:41 畑峠に出ました 

   

   
  10:41 畑峠の丸山入口から丸山へ    10:51 宗箇山への道が分岐しています 





   

      
  穏やかな縦走路が続きます      手入れされた道には木階段も    

      





   
     次第に斜度も増しました   11:13 奇岩こしき岩を眺めて 


  

   

   
  11:19 二等三角点の丸山に到着    山頂からは似島や能美島などの島々が

   

   
  祇園の街並みを眺めながら下山です   11:26 縦走路から岩屋観音へのルートに 

   

   
  11:31-12:27 小ピーク展望地に着きました   お二人の情報で近道利用の下山を中止しました

     
  
  小ピーク展望地は南方向に宗箇山や広島市街地、瀬戸内海、北方向には火山、観音山、石山などが望めます 
   
   
                
   

   

   
  12:31 縦走路に引き返し火山方面下ります   難所はよく整備されていました   

   

   
  12:39 観音堂への案内で巻き道に入ります   巻き道は穏やかな歩きやすい道です 





   

      
  木の間越しに火山や武田山が望めました       岩も見られるようになると 

   

   
  12:51 当初利用予定の丸山近道に合流です   12:55 先ず岩屋観音へ寄りました  

   

   
  12:57 岩屋観音は小さな祠と石仏が置れています   13:00 上観音手前の鉄塔跡。祇園や広島湾方面が

   

   
 13:02-13:08 上観音に到着。.左隅に鐘楼がみえます   13:10 七曲りコース方向に入ります

       
  
 上観音上の鉄塔からは祇園、牛田、戸坂の町並と火山、武田山、阿武山、二ケ城山、呉娑々宇山、鉾取山、牛田山などが一望 

   

   
  鉄塔管理道のため快適な道が続きます  13:14 七曲りコースに。砂防ダム工事の案内が 





   

      
  急な下りです。時折得られる展望を楽しみながら      木階段も見られました

   

   
  13:35 立入禁止の看板で左に下りました   小さな赤リボンがあります

   

    
  下りた所は工事現場の上部     矢印の所に下山しました 

    

   
  13:39 武田山林道に出ました   13:40 中国自然歩道の案内図の前を  

  



   

        
  13:44 大塚谷登山口を過ぎ春日野団地の西端に       13:48 春日野下バス停で乗車します 

      
 
   
   
   

 
           
inserted by FC2 system