山    名   武田山  カガラ山 
標  高 410.5m  212m 
場  所 広島市安佐南区  
登  頂 2022.12.7 
アクセス ○JR西広島9:06→JR横川9:09→横川駅前バス停9:28→春日野バス停9:52
○JR古市橋駅→JR西広島 
コース ○春日野バス停9:42→展望台入口10:04→武田山10:57
○武田山12:01→吹通し12:53→カガラ山13:03
○カガラ山13:21→吹通し13:29→安佐南中登山口13:42 
メンバー 美・山の会9名 
過去記録 2020.10.7  H31.3.13  H27.10.21 

 

 広島市安佐南区の武田山とカガラ山は広島南アルプスの北端に位置します。
 武田山(410.5m)は三等三角点が置かれ、山名は安芸の守護、武田氏の銀山城趾に由来します。
 登路は難攻不落と云われただけに急坂や岩場もあり、標高250m以上が県の史跡に指定され館跡、観音堂、上高間などの郭跡が点在します。
 展望は良く祇園の街並みの先には木の宗山、松笠山、牛田山などその奥には白木山系の山々、呉婆々宇山系、鉾取山系が広がりそして江田島など瀬戸内の島々も望めます。
 カガラ山(212m)は地図上は無名峰で三角点もありませんが、武田山を眼前に荒谷山、阿武山やその麓に広がる市街地そして広島湾などの素晴らしい展望が得られます。
 この山系はルートが多くそれらが複雑に連絡しているため多様なコースを選択できますが、導標類などもよく整備されているため安心して歩けます。
 今回は鹿ケ谷里山公園の展望台入口から弓場跡を経て武田山に登り、武田山からはカガラ山に登って安佐南中学校の登山口に下山するコースをとりました。

○春日野団地9:42〜武田山10:57
 広島交通春日野バス停で下車しバス転回場前を東に進み調整池脇から50段ほどの急な階段を下ります。
 東山本川を渡りますが2021年の集中豪雨で崩落したコンクリート橋は修復されていませんでした。このためすぐ上部に架けられた迂回橋を利用して対岸の舗装林道に渡りました。
 鹿ケ谷里山公園の木柱を見送って進むと迂回橋から7分ほどで前方に「歓迎里山環境保全みどり会」のゲートが見えてきました。その手前に「駐車場」があるので入ると「展望台入口 」木柱が立っています。
 ここが今回の登山口となります。すぐ木階段となり「広島城北ライオンズクラブ チャータナイト50周年記念植樹」の石柱が立って辺りにはサクラの幼樹が見られます。
 登り始めて約10分で「展望台」の木柱が立つ展望台に到着しました。展望台 はウッドテラスのように整備され、春日野団地の先には宗箇山そして広島市街地と広島湾さらには江田島と広がっています。 
 展望台から明るい雑木林の中をジグザグに24分ほど登ると突然のように道が合流しました。出たところには案内はありませんが赤テープが巻かれていました。左手に登るとすぐ広島南アルプス縦走路に出て「←火山・武田山頂上270m→」と「観音堂100m→」の導標が立っています。観音堂の導標には「上高間」と手書きされていました。その先には「弓場跡」の石柱が立っています。

 [補足:前回は上高間、観音堂跡を経て弓場跡に向かいましたが、今回は直接、弓場跡に出たので一瞬狐につままれたようでした。振り返ると展望台から少し登った分岐での選択にあったようです。分岐は右が地道、左は木階段ですが木階段を登ったため直接、弓場跡に出たようでした。]

 弓場跡からは武田山に向かいます。メンバーは直進の小さなコブを越えるルートをたどりましたが、里山紀行は観音堂跡に寄るため「観音堂100m→」の導標に従いコブを巻きました。         
 観音堂跡 には「県史跡銀山城跡・観音堂跡」の説明板が立ち小さな祠が祀られています。祠前には「←弓場跡101m・上高間61m↓武田山頂上222m→」の導標があり、ここで前回利用した「展望台」がらの道が合流しています。
 観音堂跡から少し進むと分岐で「武田山頂上165m→」、「←弓場跡105m」、「←観音堂57m」、「東山本登山口↓」の導標があり東山本からの道が合流します。すぐ次の分岐で左に進むとコブの広島市街中心部を望む展望地を経て山頂に至りますが、今回は右の巻き道を進みました。
 観音堂跡から6分ほどで「←弓場跡270m・城趾143m↓・館跡、頂上→」の導標があり、右手に「憩の森」からのルートが合流します。合流点から1分、一登りすると武田山の山頂に到着です。

○武田山12:01〜カガラ山13:03              
 三等三角点が置かれた山頂一帯には御守岩台(ごしゅいわだい)などの巨岩が点在し、銀山城跡の説明板や展望絵図も置かれています。
 山頂からは祇園の街並と南流する太田川を眼下にし木の宗山、松笠山、牛田山などが広がり、また遠景には白木山山系の山々、呉婆々宇山山系、鉾取山山系、そして江田島など瀬戸内の島々を一望する素晴らしい展望が得られます。一段下の巨岩が重なり合う館跡は城跡最大の広さで同様の景観が得られます。
 眺望を堪能した後は次の目的地のカガラ山に向けて下山します。人工的なくぼみのある「鶯の手水鉢」の前を過ぎ、点在する大岩を抜けひと下りすると山頂から4分ほどで掘切の「犬通し」に下りました。犬通しの説明板そして来た方向に「←館跡111m」、右に「武者溜15m→」の導標が立っています。
 犬通し直進のAコースと右の捲き道「ファミリーコース 」の分岐ですが今回はAコースをとりました。尾根道を登り2分ほど進むと大岩の「県史跡銀山城跡 見張台」があり、進路方向に「←出丸148m」、来た方向に「犬通し48m→」の導標もあります。このすぐ先で補助ロープや鉄パイプ、階段と整備された急な道を下ります。
 見張台から5分で「広島県史跡銀山城 郭跡」の古びた木柱が立っています。この先もまた急な下り木階段で郭跡から5分でファミリーコースが合流しますが、来た方向には「武田山山頂方面→」の案内がありました。
 急な下りは続きますがファミリーコース合流点から5分で急に前方が明るくなると「展望広場 」に着きました。展望広場は適当に樹木が切り開かれベンチも作られています。北側が開けてアストラムラインの走る相田、安方面が見渡せ正面には荒谷山、野登呂山が望めました。
 展望広場から下山路は左右に分岐します。左手は「←カガラ山方面」・「←大町駅方面」の案内がありますが、前回利用した右手に下るルートは集中豪雨災害の影響なのでしょうか「きけん立入禁止」のテープで止められていました。このため今回は左手に下りました。 出だしから急な降りとなりますが道は良く整備されていました。落ち葉の快適な道を急速に高度を下げていきます。雑木林の中の道が終わると植林帯の道に変わりました。
 展望広場から18分ほど下ると分岐に出ました。左手の道は「八幡山里道・麦田神社」の木柱があり、「←憩いの森」、「←大倉屋敷跡」と案内されていますが「通行不能」とされています。ようやく穏やかになった道を3分で「吹通し 道心」の標柱の立つ鞍部に着きました。
 吹通し 変則的な五差路で直進の北東方向はカガラ山へ、東方向はJR・AL大町駅方面と八幡山里道、南はJR古市橋駅、安佐南中学校、西の方向は武田山へ、北西には武田山団地への道がそれぞれ分岐します。ただ武田山団地への道は止められています。今回は安佐南中学校へ下山する予定ですが、一旦カガラ山へ向います。
 カガラ山へ向かうとすぐ先で「ツツジの丘」への登り道と巻き道が分岐します。分岐の先で右に大町駅方面、八幡山里道が分岐しますが、ここも「きけん立入禁止」のテープで止められていました。
 吹通しから3分で道が合流し「ツツジの丘」へ出ました。穏やか道の先は驚くことに粗方の樹木が伐採されてすっかり明るくなっていました。短い階段を登ると右から大町コースが合流しています。
 合流点には「←武田山」、「大町コース→」など案内表示が見られ大町方面の展望が得られます。左折してなだらかな尾根道をカガラ山へ向かいますが、この一帯も伐採されて様子が一変していました。岩が散在する尾根道を進むと4分ほどでカガラ山に到着しました。
                  
○カガラ山13:21〜安佐南中学校13:46
 岩の散在する山頂には「カガラ山山頂、標高二百十二メートル」の白い標柱が立っています。展望は東側の一部が樹林に遮られるものの、西側に武田山団地を見下ろし北側には荒谷山から野登呂山、権現山、阿武山そして白木山などが望めとく、三角錐な山容な武田山は見慣れた武田山とは異なり印象的です。
 前回は北側の武田山団地に下りましたが、今回は尾根道を引き返し大町コース分岐 から吹通し鞍部に戻りました。
 安佐南中学校コースの下山口となる吹通し 鞍部には「対峙の場」の木柱が立つ広場があり、武田山案内図や小屋掛け、ベンチなどが設けられています。
 吹通しからは「JR古市橋駅→」の案内に従って下りましたが、道は良く整備されています。土砂崩れ跡のある深い谷を見て水平道を下ると、やがてジグザグの急な下りに変わります。途中「武田山登山道」の案内を見送ると谷筋に降りました。
  吹通しから8分ほどでした。「←吹通し・観音水→」の案内があり左に大町方面のルートが延びています。谷沿いに3分ほど下ると鉄板と鉄パイプを使った小橋を渡り一登りすると砂防ダム です。ダムからは中学校のグランドが目の下に見えています。
 2分でグランド脇に下ると「武田山登山口 安佐南中大町ルート」のプレートがあり、その下方には「大町観音水」の木柱が立っています。さらに少し下ると「武田山登山口 」と「銘水への道」の立派な木柱が立っていました。
 3分ほど下ると「武田山登山口」の木柱と「七九谷・尾根ルート 」の絵図がありました。この先は大町の住宅地を20分余り歩いてJR古市橋駅に着きました。
                            広島里山紀行記


 

    


  

   

   
  9:42 春日野団地バス停で下車    9:49 東山本川を渡り対岸の林道へ 

   

   
  9:56 ゲート手前の駐車場に入りました     9:56-10:04 展望台入口の登山口を出発します 

   

   
  登山口からすぐ記念植樹の石柱が   10:15 展望台に到着です 

   

   
  春日野団地の先に広島市街地が広がります    10:18 展望台から武田山に向けて 

      





   
     明るい雑木林の中を   ジグザグの急登が続きます

   

   
  10:42 尾根道に合流です   10:43 広島南アルプス縦走路に出会いました

   

   
  10:44-10:46 弓場跡に寄り道です   10:50 観音堂跡、小祠がありました 

   

   
  10:53 分岐は右の巻き道を選びました   10:56 山頂直下、憩の森のルートが合流します


  

   

   
  10:57 武田山に到着しました   三等三角点が置かれています

   
 
   城跡最大の広さの館跡  

     
   祇園の街並と木の宗山、牛田山などが広がり、遠景には呉婆々宇山山系などそしてど瀬戸内の島々を一望
 
                             
  

   

   
  巨岩が重なり合う山頂からカガラ山へ   御守岩台の脇から下山します

   

   
  12:05 犬戻しから尾根のAコースに入ります    12:06 見張台の脇を抜けて

   

   
  階段など整備された急な道を下ると   12:11 郭跡に出ました 

   

   
  12:16 ファミリーコースと合流です    合流語も急な下りは続きます

   

   
  12:22 展望地に到着しました    安方面が開け荒谷山、野登呂山が望めます 

   

   
  12:27 展望地からカガラ山に向けて下山です    出だしから急な降りとなります 

   

   
  良く整備された落ち葉の快適な道   12:45 八幡山里道と合流しました 

   

   
  12:48-12:53 吹通し。カガラ山へ道が分岐します    12:57 ツツジの丘で合流しました

   

   
  樹木が伐採され明るくなった階段道を  13:00 右から大町コースが合流しました 

   
 
   なだらかな尾根道をカガラ山へ  


  

   

   
  13:03-13:21 カガラ山に到着です    岩の上に立つ標柱、端正な山容の武田山が
    
       
      北側には毘沙門台の団地が広がり荒谷山から野登呂山、権現山、阿武山が望めます 

      
     西側は正面に武田山から火山への山並みが連なり、武田山団地を見下ろします

   

   
 13:22 大町コース分岐から吹通しへ   13:27 吹通しに戻りました。案内図やベンチなどが 

   

   
  13:29 吹通しから安佐南中大町ルートを下ります   良く手入れされた道を 

   

   
  水平道はやがてジグザグの急な下りに   13:37 観音水への分岐に降りました

   

   
  13:39 鉄板と鉄パイプを使った小橋を渡ると   13:40 砂防ダムがありました

   

   
  砂防ダムからは中学校のグランドが見えています   13:42 グランド脇に降りました。登山口の案内が 

   

   
  13:46 グランドを下ると武田山登山口の木柱が   14:11 JR古市橋駅に到着しました
   
   
   
   
   

 
 
         
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