山 名 | 武田山 カガラ山 |
標 高 | 410.5m 212m |
場 所 | 広島市安佐南区 |
登 頂 | 2020.10.7 |
アクセス | ○JR西広島9:06→JR横川9:10→広島交通バス横川駅前9:28→春日野9:52 ○広電バス安田女子大前14:14→広電バス十日市 |
コース | 登り:銀山城跡登山口10:10→11:29武田山12:23→カガラ山13:23 降り:カガラ山13:33→相田登山口14:05 |
メンバー | 美10名 |
過去記録 | H31.3.13 H27.10.21 H26.2.25 H24.3.8 |
【概 要】
武田山(410.5m)とカガラ山(212m)は広島市安佐南区にあり西区の鈴が峰に至る広島南アルプス縦走路の北端に位置します。
武田山は三等三角点が置かれています。眼下に祇園市街地、眼前には木の宗山、松笠山、牛田山、遠景には白木山系、呉婆々宇山系、鉾取山系の山並みそして江田島などの瀬戸内海の島々と素晴らしい展望が広がります。また中世、安芸守護の武田氏の銀山城(かなやまじょう)跡と云われ県史跡に指定されており山頂までには館跡など多数の郭跡が点在しています。
カガラ山は地形図では無名峰ですが標高の割に展望が良く武田山を眼前に荒谷山、阿武山、白木山系そして広島湾など意外に素晴らしい展望が得られます。
両山とも交通機関の便が良く愛好者に親しまれています。登山コースは複数ありそれらが連絡しあっていますが、今回は鹿ケ谷の銀山城跡登山口から登り相田の登山口に下山しました。導標なども良く整備され特に危険個所もありませんでした。
○春日野団地9:55〜武田山11:29
春日野バス停で下車して東に進み、調整池脇から階段を下って沢向こうの舗装林道に出ます。出たところには「鹿ケ谷自然歩道」の木柱があります。
(木柱から左折北上すると水越峠へ至る道で、3分ほど歩けば「鹿ケ谷里山公園と展望台入口」の木柱が立つ展望台を経由するコースの登山口です)
今回は「鹿ケ谷自然歩道」木柱の向かい側の登山口から山頂をめざします。登山口には「広島県史跡・銀山城跡登山口」の標柱があり細い道が上っています。標柱から少し先の分岐で左折します(直進すると民家の庭先に出てしまいます)。
左折点には見落としそうな判読しづらい「武田山」の案内プレートがあり、最終民家の裏手から雑木林の中を登ります。ほぼ水平道の登路を進み竹林を抜けると支尾根に合流しました。登山口からは15分ほどでした。とくに案内は見当たりませんが武田山国有林の看板があります。
穏やかに上る尾根道を2分で大岩が点在する見張り所跡の「櫓跡(やぐらあと)」に着きました。ここには右手から部谷山コースが合流しています。
この先も厳しい岩道が続きますが13分ほどで「馬場跡」で石柱と案内板が立っています。
馬場跡から2分で「水越峠382m、馬場跡60m、下高間146m」の導標があり左手に水越峠、展望台からの道が合流します。明るさの増した道を進み合流点から5分で「下高間」ですがわずかに黄金山方面が望めました(少し先に進むと展望が開けるようです)。
この先は斜度が増します。人工的に積み上げたような岩の側を抜け補助ロープの架かる道を登ると「上高間(うわたかま)」の石柱と「上高間18m・観音堂跡43m・中門跡」の導標がある分岐に出ました。直進すると観音堂跡ですが左折し上高間に寄り道しました。
上高間の大岩に立つと眼下に祇園の町そして広島市街地方面と瀬戸内海など素晴らしい景観が広がり出発地の春日野団地も間近に見えています。
上高間から2分で観音堂跡の広場で「県史跡銀山城跡・観音堂跡」の説明板が立ち、「←弓場跡101m・上高間61m↓武田山頂上222m→」の導標と石柱があります。また左手に展望台経由の登山コースと水越峠からの道が合流しています。
山頂方向へ1分下ると分岐で「観音堂跡57m・弓場跡105m・山頂165m」の導標で右は「東山本登山口」となっています。
弓場跡へ寄り道してみます。5分ほどで弓場広場で道標がありそのまま直進すれば「火山」とあり、武田山は「武田山山頂270m」となっています。しばらく弓引きに興じた後、分岐に戻り直進して山頂に向かいます。
分岐先を一登りすると視界が開け広島湾方面を望むことができました。その先に「←弓場跡190m・武田山墓苑873M↑・武田山頂上80m、見張り台77M→」「の導標があり墓苑ルートが合流しています。一旦下ると続いて右手に「憩の森」からのルートが合流します。
一登りすると視界が明るくなり弓場跡から10分足らずで山頂に到着しました。
○武田山12:23〜吹通し13:10
武田山の山頂は三等三角点の置かれ御守岩台(ごしゅいわだい)などの巨岩が点在しています。山頂からは眼下に祇園の市街地が広がり白木山、呉娑々宇山、野呂山、灰ケ峰そして江田島など瀬戸の島々など素晴らしい展望が得られます。
一段下は銀山城最大の広さとなるの館跡で巨岩が重なり合い前面は山頂同様の大展望です。
下山は次の目的地であるカガラ山に向かいます。
人工的なくぼみのある「鶯の手水鉢」の前を過ぎると下り道になり山頂から5分で「犬通し」の掘切です。
犬通しは右手にファミリーコース(Bコース)が分岐していますが今回は直進(Aコース)しました。直進の尾根道を登り2分進むと大岩の「見張台」があり、来た方向に「犬通し48m」、前方に「出丸148m」の表示があります。
このすぐ先は急な下り坂ですが補助ロープの他に鉄パイプや鎖架、階段と前回に比べると整備が整っていました。
下り坂を過ぎると見張台から4分で「広島県史跡銀山城・空堀跡」の古びた木柱が立っています。さらに1分で「郭跡」です。急な木階段を下ると犬通しから11分で犬通しからのファミリーコースが合流し、来た方向に「武田山山頂方面」の案内がありました。
この先も急な下りですがファミリーコース合流点から5分で急に前方が明るくなると「展望広場」に着きました。
展望広場はかなりの広さでベンチも作られ登りには格好の休憩適地となりそうです。広場は北側に視界が開けて相田、安方面が見渡せ正面に荒谷山が望めました。
展望広場からの下山ルートは左手の尾根を下るルート(「カガラ山方面」・「大町駅」の案内がありました)と右手の山腹をジグザグに下るルートがあります。広場には「矢ケ谷・七九谷(しちくたに)別れ」、「←矢ケ谷127番・七九谷43番→」の案内があるので左手は矢ケ谷を下り、右手は七九谷を下るようです。
今回は右手に下りました。ヒノキ植林帯の中を「憩いの森→ 八幡里道経由」の案内に従いジグザグ道を急速に高度を下げていきます。
13分ほどで八幡山里道に合流しました。合流点は左方向は「←大町方面」そして右手は「憩いの森方面→」で下って来た方向には「武田山山頂方面→」となっています。また「←長寿桜・夫婦杉」の案内もありました。
合流点から大町方面に進むと2分で右に長寿桜・夫婦杉への道が下っていますがパスしました。
山裾を巻く穏やかな巻き道に変わり、右手に谷を見て土橋を渡ると展望広場からの縦走路(矢ケ谷方向ルート)と合流し「←武田山」の案内がありました。来た道は「八幡山里道・麦田神社」の木柱が立ち、「憩いの森へ、大倉屋敷跡」そして進行方向は「カガラ山・吹通し」の導標が立っています。展望広場から20分余りでした。
良くなった道を下ると4分で右から道が合流して「吹通し・道心」の標柱の立つ鞍部に着きました。
○吹通し13:13〜カガラ山13:23
吹通しには「対峙の場」と書かれた標柱があり、きれいに掃除された広場には休憩所と安佐南中学校の生徒が描いた武田山案内図とがあります。鞍部は西には武田山へ、北西には武田山団地へ、北東にはカガラ山へ、東にはJR・AL大町駅方面への八幡山里道そして南にはJR古市橋駅への道が分岐します。
小休止後、カガラ山へ向かいます。すぐ左に「←カガラ山」の新しいプレートがあり階段が上ります。右手には巻き道が上っています。急な階段を3分で「ツツジの丘」の木柱の立つ小ピークに出てここで巻き道と合流しました。
合流点から4分、短い階段を登ると右から大町コースが合流します。この合流点には「←カガラ山」、「大町コース→」、「JR大町駅→」など多くの案内表示が見られます。左折してカガラ山へ向かいます。岩も見られるなだらかな尾根道を進むと4分でカガラ山に到着しました。
○カガラ山13:33〜相田登山口14:05
岩の堆積したカガラ山の山頂には「カガラ山山頂、標高二百十二メートル」と書かれた白い標柱が立っています。一部は樹林に遮られますが展望は良く、西側眼下に武田山団地を望み北側には荒谷山、野登呂山、権現山、阿武山と山麓の団地群が広がっています。ここからの武田山は背後に火山を控えた端正な山容で、見慣れた武田山とは別の雰囲気でした。穏やかな日和に恵まれてしばらく時を過ごしました。
下山は相田二丁目の登山口をめざします。ただ下山の案内などはありませんでした。
登って来た道と逆に北方向に向かい岩の間をすり抜けると尾根の良い道に降り立ちます。
尾根道はさほどの荒れも見られず右手に樹幹越しに街並みをながら快適に下っていきます。5,6分余りでテープがあり左手から武田団地からのルートと思われる踏み跡の薄い道が合流しました。
武田団地ルートの分岐から10分で30号鉄塔です。視界が開けて武田山や荒谷山などを確認できます。鉄塔から3分もすると露岩の目立つ急な降り道となりました。
しばらく続いた急な下りが穏やかになると鉄塔から10分で墓所に出ました。点在する墓所を抜けると鉄塔から12分で分岐に出ました。
左折して下ると前方には武田団地が広がっています。現れた金網フェンス沿いに5分ほど下ると祠がありその先には民家が見えています。
出た所には登山口の案内はありませんが擁壁に「安佐南区相田(あいた)二丁目14」の住所表示のプレートがありました。
町中を5分ほど下ると安川通りのバス道路に出ました。ソフトバンク相田の店舗角を左折すると1分で安田女子大前バス停です。
広島里山紀行記
9:55 春日野団地のバス停で下車です | 貯水池のフェンスを回り込んで | ||
長い階段を下ると | 10:08 「鹿ケ谷自然歩道」の林道に出ました | ||
10:10 「広島県史跡・銀山城跡登山口」からスタート | 10:10 登山口からすぐの所で左折します | ||
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最終民家の裏手を登り | 緩やかな良い道が続きます | ||
10:28 尾根に出ました | 10:30 見張り櫓跡、右から部谷山コースが合流 | ||
10:43 馬場跡を通過します | 10:45 左に水越峠、展望台からの道が合流 | ||
10:50 下高間 | 人工物を思わす巨岩が | ||
10:56 上高間へ寄り道します。直進は観音堂跡へ | |||
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上高間南端の大岩に立つと祇園の町そして広島市街地方面と瀬戸内海など素晴らしい景観が広がります。 | |||
11:08 観音堂跡に出ました | 11:16 弓場跡で興じて | ||
11:25 憩の森ルートが右に合流です | 11:27 上ると展望の岩で市中心部方面が | ||
11:29 三等三角点の武田山山頂に到着です | シンボルのような御守岩台 | ||
眼下には市街地。白木山、呉娑々宇山、野呂山、灰ケ峰そして江田島など瀬戸の島々など素晴らしい景観です パノラマはこちらへ(H31.3.13 ) |
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銀山城最大の郭である館跡から山頂を | 涸れることが無いという鶯の手水鉢 | ||
北側には荒谷山も | |||
12:23 カガラ山に向けて下山します | 12:25 「犬戻し」の分岐は直進(Aコース)しました | ||
12:27 見張台、加工痕があるとか | 急な降りですが整備されています | ||
12:36 犬戻しからの別ルート(Bコース)が合流 | 12:41 展望広場に到着しました | ||
北側の展望が得られます | 12:45 広場から右に下りました。左は尾根ルート | ||
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12:58 右に憩の森方面の道が分岐します | 分岐からは穏やかな八幡山里道に | ||
13:06 尾根ルートが合流です | 13:10 「吹通し」に到着 | ||
吹通しの広場は「対峙の場」とか。絵図も | 13:13 吹通しの分岐は左の「ツツジの丘」へ | ||
13:16 ツツジの丘で巻き道と合流です | ツツジの丘からすぐの階段を登ると | ||
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カガラ山への分岐です。右は大町方面へ | 歩きやすい尾根の道を | ||
13:23 カガラ山山頂に到着です | |||
眼下に武田山団地を望み北側には荒谷山、野登呂山、権現山、阿武山と山麓の団地群が広がっています | |||
13:33 相田の登山口をめざして下山です | 振り返った山頂部の大岩 | ||
快適な尾根の道を降り | 13:48 鉄塔に出ました。荒谷山などが望めました | ||
鉄塔を過ぎると露岩の目立つ急な道に | 13:58 墓所に出ました | ||
14:00 墓所から尾根を外れ左折して下ります | 目の前に武田団地が | ||
金網フェン沿いに | 14:05 小祠があり先に獣除けのゲートも | ||
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14:05 相田2-14番地に下山しました | 14:09 ソフトバンクの店舗を左折します | ||
ソフトバンクのすぐ先が安田女子大前バス停です | |||