山    名   古鷹山  クマン岳 
標  高 394m  399.2m
場  所 広島県江田島市 
登  頂 2022.3.16 
アクセス 広島港9:24→小用港9:48
小用港9:55→世上口バス停9:58 
コース ○世上口登山口10:30→三角点分岐11:31→古鷹山11:48
○古鷹山11:56→古鷹林道12:29−12:31→クマン岳登山口12:31→クマン岳13:03 
○クマン岳13:53→切串登山口15:03
メンバー 美12名 
過去記録 2019.1.16  2017.1.25  2013.1.31 

 

 古鷹山(394m)とクマン岳(399.2m)は広島県江田島市にあり、とくに古鷹山は江田島六峰(古鷹山、クマン岳、真道山、砲台山、陀峯山、野登呂山)の中でもシンボル的な存在となります。古鷹山は西峰と東峰の双耳峰の山で一般には古鷹山と言えば西峰を指しますが三角点は東峰(376.0m)にあります。また古鷹山は露岩ですがクマン岳は広い台地状の山頂です。
 これら島嶼部の山は日溜まり登山として最適でハイカーに愛されています。眺望は両山とも360度の展望が広がり、古鷹山からは眼下に海上自衛隊術科学校のある波静かな江田島湾を見下ろします。一方、クマン岳は前面に津久茂の瀬戸から広島湾そして背後は絵下山、烏帽子岩山など呉線沿岸の景観が望めます。
 今回は世上口登山口から古鷹山に登りクマン岳に縦走して切串登山口に下山しました。

○世上口登山口10:30〜古鷹山11:48
 広島港から約30分の高速船船旅で江田島の小用港(こようこう)に到着しました。港からは津久茂行きバスの世上口バス停で下車です(奥小路バス停まで乗車すれば駐車場完備の奥小路登山口があります)。バス停の少し手前に「古鷹山登山案内図」があるので確認しておきましょう。
 バス停から車道を2分ほど緩やかに登って行った所に「古鷹山登山口」の石柱がありました。登山口から急なコンクリート坂を登り墓所を抜けると10分足らずで「頂山まで1700m」の表示が出ました。表示からすぐで尾根の分岐に出ましたが、分岐にはとくに案内表示類はありませんでした。左に下れば世上口バス停(今回利用のバス停とは別系統のようです)に至ります。
 右に進むとすぐ左手から奥小路登山口コースが合流しました。ここには下山方向に「奥小路下山道」の表示があります。この先は尾根の穏やかな道が続きますがやがて緩急を繰り返す登路となって行きます。
 奥小路登山口コース合流点から2分で「古鷹山山頂まで1500m」、18分で「古鷹山山頂まで1km」の案内プレートです。一部は土嚢で補修れていますが概ね良い道が続き、やがて木立越しに江田島湾方面などが望めるようになりました。
 合流点から30分余りで展望地に到着しました。展望地からは眼下に第一術科学校そして呉湾から江田島湾方面の眺望が開けます。展望地から3分で「古鷹山頂まで500m」の表示があり、左手には「バクチ岩」のプレートが掛かっていました。数歩下ると空洞のある岩がありました。バクチ岩から数分でテーブルベンチがありますが展望は得られません。進むと左前方に木の間越しに岩峰の山頂が見えてきました。 テーブルベンチから5分余りで古鷹山の鞍部に出ました。
 鞍部には江田島市観光協会の「←古鷹山山頂200m・古鷹山二等三角点300m→」、「←切串方面・小用方面→」、「←山頂・ソロプチミストの森、小用方面→」そして来た方向には「奥小路下山道→」などの案内プレートがあります。三角点は木々に覆われて眺望はありませんから今回は省略しました。    
 三角点分岐から2分で右手に切串からの登山道が合流します。「切串方面下山道」、「トイレ600m」の案内と「古鷹山登頂記念」のタンプ押台が置かれています。また「古鷹山頂 140m→」の案内プレートがあります。
 この合流点から4分ほどで鎖とロープのある岩場です。最初はもやいロープ、続いて細めの鎖でここまでは緩斜面の岩場です。3番目からは急な登りとなり太いロープと短いハシゴがあります。4番目の太い鎖場を登ると山頂です。岩場に取り付いてから10分ほどでした。

○古鷹山11:56 〜クマン岳登山口12:29
 山頂には「古鷹山頂上」と刻まれた大岩があり、八方園の方位盤(海軍兵学校八方園のレプリカとか)と古鷹山の由来の説明板、五省訓の由来などが設置されていました。
 南側眼下は穏やかな江田島湾と海上自衛隊幹部候補生学校、第一術科学校が見えています。その先には東能美島その奥に倉橋島、西に西能美島そして宮島です。北方面には切串港そして広島市街、東には呉湾が一望できます。
 展望を楽しんだ後は次の目的地のクマン岳に向かいます。「←クマン岳」に従い岩場を越えると急な鎖手すりの張られたコンクリートの階段でした。慎重に下り木階段に変わってもどんどん高度を下げていきます。
  「←古鷹山山頂120m」の導標が現れると良く整備され木階段がアップダウンを繰り返す明るい尾根歩きとなりました。「←古鷹山山頂330m」の導標を過ぎて山頂から18分ほどで「←切串林道400m・古鷹山山頂600m→」の導標が立つ361mピークです。
 361mピークから木階段を下り明るく気持ちの良い尾根道を進み、最後の木階段を下ると古鷹林道が見え「古鷹山1040M→」の導標がありました。361mピークから15分で古鷹林道に出ましたが、ここには「←古鷹山山頂1km」の表示があります。林道に降りて右手(東方向)に1分でクマン岳登山口です。

○クマン岳登山口12:31〜クマン岳13:03
 登山口には「クマン岳登山口」の導標が立っています(ポイントF4の表示があります)。急な木階段を5分ほど登ると小ピークで前方に天を突き刺すような帆立岩が見えています。鞍部まで下るとコンクリート階段が現れました。辺りはまるで岩を配した日本庭園のような雰囲気で、前方にはのっぺりとした能美島が横たわっています。
 登山口から15分で帆立岩の裾を巻き尾根分岐に出ました。帆立岩に寄ると正面に均整な山容の津久茂山の先には津久茂の瀬戸を挟んで野登呂山から砲台山まで能美の山々が望めます。
 分岐からクマン岳へ向けては快適な尾根歩きです。山頂手前のコブからは絵下山方面から呉湾、古鷹山が望めました。最後の階段を一登りすると帆立岩から15分で山頂に到着です。

○クマン岳13:53→切串登山口15:03
 クマン岳山頂は広い台地状広場で北端に四等三角点や説明絵図が置かれています。その他にクマン岳由来の説明板(クマのいる山、熊ヶ岳がクマン岳となったとか)や風雪に耐えたクマンの鐘が架けられています。
 展望は江田島湾から津久茂の瀬戸、広島湾、灰が峰など呉の山並みと呉湾、倉橋島と素晴らしい景観が展開します。さらに白く雪を被る芸北の山も望めました。
 山頂からは尾根の縦走路を北上し切串港へ向かいます。出だしから似島を前方にしての急な下り道となりました。10分ほどで大岩が現れましたが、これから先の縦走路はたびたび現れる岩を越え適度のアップダウンを繰り返す道となります。この時期は左右に木の間越しの景観を楽しむこともできました。
 山頂から20分ほどで最初の補助ロープがありました。ロープはこの後も何カ所か現れます。ロープから数分下ると展望岩があり似島方面が望めました。この先は下山路のハイライトとも云える岩を次々と越えての縦走路となります。山頂から40分ほどで展望岩があり峠島、元宇品そして広島市街地が広がっています。
 ここで右折して急な道を下ります。この展望岩から7分で「←クマン岳」、「切串港→」の案内が立つ鞍部に下りました。ここで主尾根をたどっての縦走路が終わり、右折してジグザグを切る下山路最大の難所と云える急な道を下ります。8分先の崩落地を見送ると二個所ほどロープがあります。切串の集落や対岸の小屋浦方面を見て急下りすると竹林に入ります。竹林を抜けると砂防ダム横の切串登山口に下山です。ここに「←クマン岳登山口」のプレートがありました。山頂からは約1時間でした。
 ミカン畑の中の舗装路を5分ほど下るとガードレール脇に「クマン岳」の案内プレートのある分岐です。左手に進み集落の中を歩くと登山口から15分ほどで切串港に到着しました。
                                 広島里山紀行


 
  
   
 


  

   

   
  9:24 広島港から高速船に乗船です    9:48 小用の港に到着しました 

   

   
  10:08 津久茂行きバスに乗車します    10:18 世上口バス停で下車

      





   
     10:30 世上口登山口から登山開始です   墓所を抜けてミカン畑の中を 

   

   
  10:40 尾根に出ました     10:42 奥小路からのコースが合流します

   

   
  10:44 1500m案内が   しばらくは穏やかな尾根道が続きます 

   
 
  明るい登路を次第に高度を上げていきます  

     
    11:15 展望地に出ました。 眼下に第一術科学校そして呉湾から江田島湾方面の眺望が開けます  

      





   
   11:22 バクチ岩。空洞のある岩がありました    バクチ岩の上に500m案内が 

   

   
  11:29 山頂が姿を見せました   11:31 主尾根に出ました。右が三角点への道 





   

      
  11:33 右に切串への下山路が分岐しています       11:45 4番目の鎖場を登り 


  

   

   
  11:48 方位盤のある古鷹山に到着しました   眼下に江田島湾と第一術科学校が見えています 
   
   


 江田島湾と海上自衛隊幹部候補生学校、第一術科学校が見えています。東能美島その奥に倉橋島、西に西能美島そして宮島です
  
 

 

      





   
     山頂には露岩が    11:56 クマン岳に向けて下山します 

      





   
    鎖の張られた急なコンクリートの階段が   12:14 361mピークです。切串林道まで400m

      





   
     適度のアップダウンの明るい尾根   急ですが良く整備され木階段が

   

   
  12:29 古鷹林道出ました    12:31 クマン岳登山口を出発です





   

      
  12:37 小ピークから一旦降ります      庭園の雰囲気を感じる登路を

   

   
   奇岩、帆立岩が見えてきました   古鷹山が遠くなりました 

        
       12:46 帆立岩からは津久茂の瀬戸を挟んで野登呂山から砲台山まで能美の山々が 


  

   

   
  13:03 クマン岳山頂に到着です    台地状広場の北端に四等三角点が置かれてます

   
  背後に絵下山から天狗城山、烏帽子岩山そして灰が峰など呉線沿線の山並みと呉湾が望めます

   
  前面には江田島湾から津久茂の瀬戸、広島湾そして能美島、宮島、似島などの島々が広がります 

                
  





   

      
  13:53 クマン岳から切串に向けて下山です      すぐ急な下りが始まりました 

   

   
  岩が現れました   緩急を繰り返す快適な縦走路が続いて   

      





   
     14:15 最初のロープです    縦走路には岩が多くみられます

   

   
  岩を越えての道が続きます    

     





   
   下山路のハイライトの岩道も終盤に    元宇品や広島市街地が見えています 

   

   
  14:33 大きく右折して下ります   急な下りとなりました

   

   
  14:40 尾根歩きが終わり初めて案内が出ました   補助ロープが数カ所ありました 

   

   
  下山路最大の難所と云える急な道が続きます   切串港方面が開けて絵下山も見えています 

   

   
  14:58 竹林が現れて   15:03 切串の登山口に下山しました

   

   
  ミカン畑の中のを   15:20 切串港に到着 

   

   
  15:30 広島港に向けてフェリーに   広島港で下船しました 
   

 
          
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