山 名 | 鈴が峰 |
標 高 | 西峰320.1m 東峰312m |
場 所 | 広島市佐伯区・西区 |
登 頂 | 2022.3.3 |
アクセス | ○登り:広電バス小学校前バス停 ○降り:美鈴モール前バス停 |
コース | ○美鈴が丘南1丁目登山口8:42→10:05「205mピーク」10:13→西峰10:42 ○西峰10:50→東峰11:13 ○東峰11:44→美鈴が丘南4丁目登山口12:09 |
メンバー | 美10名 |
過去記録 | 2021.9.29 2021.5.26 |
鈴が峰は広島市佐伯区と西区の境界にあり広島南アルプスの西端に位置し、東峰と西峰から成り南麓には井口台、北麓には美鈴が丘の団地が広がります。
西峰(320.1m)には二等三角点が置かれ南側に宮島、北側には五日市の町並みとその先に極楽寺山の稜線や窓ケ山などが望めます。
東峰(312m)は広島市近郊では屈指の展望が得られる山で、南東側に広島市街から絵下山など呉線沿線の山々、南側には江田島、似島、宮島などの島々、南西側に五日市市街から経小屋山などと瀬戸内の景観が展開します。
今回は美鈴が丘南1丁目登山口から西峰に登り美鈴が丘南4丁目登山口に下山するコースを採りました。
○南1丁目登山口9:47〜西峰10:42
美鈴が丘南1丁目登山口(140m台)には擁壁を登る送電鉄塔経由のルートと西方向に延びる「桜ヶ丘遊歩道」があります。
今回は遊歩道ルートとしました。1分で右手の水平道と左手に登る道との分岐ですが今回は左に登ってみました。「2021年度スタート」のプレートを見送ると新ルートらしい足下の良くない道になりましたが4分ほどで行き止まりました。斜面を登り踏み跡も定かでない道をたどると3分ほどで送電鉄塔経由の道と合流しました。
合流点から穏やかに登ると5分で西日本豪雨による崩落地先端部に出ました。崩落地を迂回して登ると八幡東登山口からの道と合流しました。205mピークに寄るため右折し下ると「美鈴が丘南1丁目へ約13分→」の表示のある鞍部で右手に崩落地がみえています。鞍部から砂礫の急な道を一登りし点在する岩を越えると明るく開けた205mピークです。
205mピークは一寸した平坦地で「瀬戸の丘」のプレートが掛かっていました。北側が間伐されてほぼ360°の展望が得られます。南側の眼下はグリーンの美しい広島GCで五日市、廿日市の市街地の先に極楽寺山や経小屋山そして宮島が浮かぶ瀬戸の海が、また北側は美鈴が丘団地の背後に窓が山から向山、大茶臼山などが広がります。
展望を堪能した後は西峰に向かいます。往路を引き返し再び「美鈴が丘南1丁目へ約13分→」の表示のある鞍部に戻りました。
鞍部から登ってきた崩落地迂回路を過ぎると急な登りとなります。大小の岩も見られる展望の無い急な道を10分余り登ると手製ベンチなどがある平坦部に出ました。ベンチからの先も急な登りですが10分足らずでロープもありました。「五日市町有林」の杭を見ると前方が明るくなって西峰に到着です。
○西峰10:50〜東峰11:13
二等三角点の西峰は「鈴ケ峰山頂(西峰)320.6m」の標識と手製ベンチが置かれて、一部が開かれて南側に宮島、北側には美鈴が丘団地の先に窓が山などを見ることができます。
また北側にはゴットン岩ルートが下っています。
東峰へ向けて道は北と南の団地に挟まれた市街地近郊の山とは思えない静かな自然林の中の尾根道となります。なだらかな尾根道を進み軽く下ると山頂から10分余りで手製ベンチのある展望地(280m台)です。
展望地は西峰と東峰とのほぼ中間点で展望は南が開けて眼下に井口から五日市の街並みそして似島から宮島さらに周防大島までが望めます。西寄り地点からは井口台砂防堰堤へのルートが下っています。
東峰へは景観を楽しみながらの明るい尾根道が続きます。展望地から7分ほどで右手に井口台小学校コース(井口台3丁目)への道と山頂へ向けての直登のルートが分岐しています。右手のルートを採ると2分ほどで小学校コースに合流し、さらに2分ほどで山頂西寄りの大岩前に出ました。
○東峰11:44〜南4丁目登山口12:09
東峰の広い山頂には三角点は置かれていませんが中世の鈴ヶ峰城の城趾とされています。東端には「鈴ケ峰山頂312m」と「←鈴ヶ峰西峰(三角点)」・「鬼ケ城山・鈴ヶ峰登山口(井口台)→」の標柱と陸軍省の石柱があり、井口台中学校からのコースが合流しています。
展望は屈指の展望で眼前に瀬戸内多島美が展開し、南側には江田島、能美島、似島、南東側に広島市街から絵下山や灰ヶ峰など呉沿線の山々、そして南西側に五日市市街から宮島、経小屋山さらには山口県周防大島などの素晴らしい眺望が得られます。また北側には美鈴が丘団地の奥に阿弥陀山、東郷山、窓ケ山、向山そして西風新都などが広がります。
下山は美鈴が丘南4丁目の登山口(170m台)に向かいました。山頂の東端から7分ほど降ると右手(東側)から鈴ケ峰公園コースが合流し、「←美鈴が丘 鬼ヶ城山」、「鈴が峰公園→」と「東峰山頂約5分」の表示があります。
分岐点からは補助ロープもある急な降り道となりますが、7分ほどでヒノキ植林帯に降てようやく解放されました。穏やかな尾根道を進み雑木と竹林の混在林が終わると送電鉄塔横に出ました。ロープも見られる悪路を降ると道行地蔵を経て鬼ヶ城山へ向かう縦走路が分岐しています。
今回は鬼ヶ城山は行かないので直接美鈴が丘南4丁目の登山口に下山しました。登山口には「鈴ケ峰登山道入口」の案内板があります。
広島里山紀行記