鷹巣山(613.2m)と引寄山(686m)は廿日市市佐伯町津田に位置します。
鷹巣山は三等三角点が置かれて、麓には「ふれあいの森」や1996年のひろしま国体の山岳競技会場として利用された佐伯総合スポーツ公園があります。このため導標なども良く整備されています。小高い丘の感じの山頂は木立に囲まれて南に勝成山、北に大峯山が木立越しに望める程度です。登山コースはA、B、Cのコースがあります。
引寄山は三角点も無く特徴も無い山頂ですが、樹木に囲まれて静かな雰囲気を楽しめます。展望は僅かに木立越しに大峯山が望める程度です。
今回はCコースで鷹巣山に登りました。その後、縦走して引寄山に登って再び鷹巣山に引き返しBコースで下山しました。
○Cコース登山口9:42〜鷹巣山10:32
宮内串戸駅前バス停で乗車し佐伯中学校前バス停で下車して県道30号を渡り佐伯総合スポーツ公園
に向かいました。3分ほどの佐伯中学校の先で道が分岐しますがどちらに進んでもスポーツ公園に出ます。左に進むと第2駐車場に出ますが、今回は右を採りました。 総合スポーツ公園案内図、左側の小高い所に神社を見送って長い階段を登るとトイレの前に出ました。トイレから体育館先の階段を登ると総合スポーツ公園です。
公園西端の第2駐車場にCルート登山口
があり、「鷹巣山Cルート登山口・山頂まで1.4km」の道標から広い道が登っています。登り始めて5分ほどの溜池を回った先から急登が始まりました。古びた木階段をひたすら登ること20分ほどで尾根に出るとようやく道が緩みました。
13分ほど歩くとAルートが合流
しました。合流点には「←鷹巣山 山頂へ0.6km・スポ公展望台、陸上競技場方面→」と「↑スポ公陸上競技場方面・スポ公第2駐車場へ→」の道標が立っています(登って来た方向が第2駐車場)。
Aルート合流点から穏やかに高度をあげると、9分ほどで佐伯高校グランドルートが合流して「←佐伯高校グランドへ・山頂まであと0.21km↑」の導標が立っていました。
合流点から4分で山頂直下の分岐に着くと「←山頂・周回路↑」の導標がありました。左手は迂回して山頂に、周回路は木階段を直登し山頂に至ります。迂回路を進むとすぐ「←引寄山へ・山頂へ↑」の導標があり引寄山への道が分岐しています。分岐から穏やかな木階段を登ると2分で鷹巣山の山頂です。
○鷹巣山10:42〜引寄山11:35
三等三角点が置かれた鷹巣山の山頂は木立に囲まれた小高い丘の感じで、「鷹巣山山頂六十三・五m」の木柱と「廿日市20名山 鷹巣山(613.5m)」のプレートが立っています。展望は梢越しに北に大峯山、南に上勝成山、下勝成山などが確認できる程度でした。
小休止の後は引寄山に向かうため分岐の「←引寄山へ・山頂へ↑」の導標まで引き返しました。この先、引寄山へは黄葉盛りの自然林の中を進みます。縦走路は軽い起伏はあるものの幅も広く快適な道です。鷹巣山までとは異なり導標などは見られませんが、ピンクのリボンが誘導してくれます。18分ほどで快適な道も終わり、急坂を右手に下ると舗装された林道
鷹の巣線に出ました。
林道を右手東方向に少し降ると左手に「35分引寄山登山口」と記された黄色いプレートが付いた鉄ハシゴが架かっています。前回はリボンが有るだけで登路か否か躊躇したものです。
登山口からハシゴを登ると早速足場の悪い急登となりました。この先は道は明確なものの緩急を繰り返し山頂をめざします。導標は一切有りませんが多数のピンクのリボンのおかげで迷うことはありません。急登が続きますが盛りの黄葉真っ直中、深い落ち葉を踏んでの登路は里山歩きの魅力を肌で感じさせてくれます。傾斜が緩んでくると山頂に到着しました。
○引寄山12:22〜鷹巣山13:27〜Bコース登山口14:03
引寄山の山頂は静寂に包まれ、「引寄山686M」の黄色いプレートが無ければそれと気づかないような落ち葉の積もる雑木林の中でした。
展望は有りませんが少し降った岩の有る平坦地からは梢越しに大峯山などを確認できました。平坦地には北側の大峯山方面からのルートが登って来ています。また南側には林道鷹の巣線への道が降っています。
大休憩の後は南側のルートで林道に下山しました。尾根の道はメインルートらしく幅も広く穏やかに降って行きます。10分ほどで分岐に出ました。特に案内はありませんが古い赤テープがあり広い道が降っています(直進方向に真新しいピンクリボンが誘導していますが、これは開発中の新道のようで途中から引き返しました)。
分岐から右に降りますがこの先も落ち葉を敷き詰めた広くて良い道が続きました。分岐から10分、大きく左折した急な道を降ると林道に出ました。出た所には小さな「引寄山登山口」のプレートが架かっています。
舗装林道を20分ほど西進すると登りに利用した近道の登山口に戻りました。この先は鷹巣山に向けて往路をたどります。
20分弱で鷹巣山に戻りましたが、山頂は踏まずAルートを降ります。10分でCルートとAルートの分岐ですが、そのままAルートを直進します。4分で小さなコブの「第二展望台」ですが樹木に遮られ展望はありませんでした。穏やかな尾根道を降ると7分で「帰路」の案内があり右に道が急落します。
「帰路」案内から3分でA・Bルート分岐の分岐です。直進方向がAルートで「←鷹巣山 山頂へ1.1km・スポ公陸上競技場へ Aルート→」の導標があり、右折がBルートで「↑スポ公陸上競技場へ・スポ公展望台 中央広場へ→」となっています。
Bルートを降りました。急ですが整備された道を降ると3分で今度はBルートが二分しました。直進は「←スポ公、展望台へ・スポ公、中央公園へ↑」の導標で、右の超急な道は「←スポ公、中央公園へ・山頂へ→」となっています(Bルートの2登山口に下山すると思われます)。
この分岐は直進して中央公園へ向かいました。途中、左手に展望台を見て降ると、A・Bルート分岐から10分ほどで登山口に下山しました。
登山口には「鷹巣山Bルートの1登山口・山頂まで1.5km」の指導標が立っています。利用した道はBルートの1でした。さらに2分で公園に出ました。
広島里山紀行記