山 名 | 武田山 |
標 高 | 410.5m |
場 所 | 広島市安佐南区 |
登 頂 | 2024.1.11 |
アクセス | ○JR西広島駅9:06→JR横川駅9:09→横川駅前バス停9:18→春日野バス停9:42 ○JR古市橋駅→JR西広島駅 |
コース | ○春日野バス停9:51→10:27展望台10:31→武田山11:15 ○武田山12:34→13:17吹通し13:25→安佐南中登山口13:35 |
メンバー | 美・山の会9名 |
過去記録 | 2022.12.7 2020.10.7 H31.3.13 H27.10.21 |
武田山(410.5m)は広島市安佐南区に位置する三等三角点の山で、武田山から鈴が峰に至る広島南アルプスの北端になります。
中世の武田氏による銀山城(かなやまじょう)跡と云われ、県の史跡に指定された館跡、観音堂、上高間、見張台、郭跡などが点在します。
展望は良く祇園の町並みを眼下にし木の宗山、松笠山、牛田山などの奥に白木山系の山々、呉婆々宇山系、鉾取山系が広がります。また広島デルタの先には江田島など瀬戸内の島々も望めます。
登山コースはコース中に派生するルートも多くそれらが複雑に連絡しています。このため多様なコースを選択できますが、案内板などがよく整備されているため安心して歩けます。
今回は鹿ケ谷里山公園から弓場跡を経て武田山に登り、北上して吹通し(目薬峠)から安佐南中学校の登山口に下山するコースをとりました。
○登山口(ふれあい神社)10:19〜武田山11:15
終点の春日野バス停で下車しバス転回場前から東進すると調整池があります。調整池のすぐ先の階段を降りて西日本豪雨災害跡が残る東山本川を渡って舗装林道(鹿ケ谷自然歩道)に出ます。
2分ほど北上すると鹿ケ谷里山公園の木柱があり、その先で砂防ダム工事が行われています。さらに5分で「歓迎里山環境保全みどり会」と記された門を潜ると「鹿ケ谷ふれあい広場」の概念図があるので確認して、すぐ先の「ふれあい神社」から山道に入りました。急な木階段を登ると5分ほどで「展望台」の木柱が立つ展望台に到着しました。
ウッドテラスのように整備された展望台からは、春日野団地の先に広島市街中心部と広島湾さらには江田島と展望が広がっています。
展望台から山頂に向かいますが木階段はここまでで、この先は落葉期で明るい雑木林の登りとなりました。急登、ジグザグと24分ほど登ると部谷山登山口方面からの道と合流しました。合流点には案内はありませんが注意すると赤テープが巻かれています。また観音堂跡への水平道もあります。
登るとすぐ広島南アルプス縦走路に合流し「←火山」、「武田山頂上270m→」と「観音堂100m上高間→」の導標が立っています。その先には「弓場跡」の石柱が立ち一段下に広場があります。手作り弓具が置かれているので一時興じました。
弓場跡からは頂上へ向けて直進し小さなコブを越えると、「武田山頂上165m、弓場跡105m、観音堂57m、東山本登山口」の導標があり、右手から観音堂跡からの道が合流しています。進んだ先の分岐を左にとり一登りすると展望が得られ、宗箇山の先に広島市中心街と広島湾が広がっています。展望地からすぐで「頂上80m、武田山墓苑873m、弓場跡190m、見張り台77m」の導標があり墓苑方面への道が分岐しています。導標から2分、一旦下って登り返すと武田山の山頂到着です。
○武田山12:34〜登山口13:37
巨岩が点在する武田山の山頂は三等三角点の置かれ、銀山城跡の説明板や展望絵図があり、一段下には御守岩台(ごしゅいわだい)などの巨岩が点在する館跡とされる城跡最大の広場が広がっています。
展望は良く眼下に祇園の街並と南流する太田川を俯瞰し木の宗山、松笠山、牛田山などを、また遠景には白木山山系、呉婆々宇山山系、鉾取山山系の山並みを望みます。さらには江田島など瀬戸内の島々を一望する素晴らしい眺望です。
大休憩の後は安佐南中学校の登山口に向けて下山します。御守岩台から館跡に出るとすぐに人工的なくぼみのある「鶯の手水鉢」の岩がありました。その前から点在する大岩を抜け、ひと降りすると山頂から3分ほどで「犬通し」の掘切に降りました。来た方向に「←館跡111m」、右に「武者溜15m→」の導標が立っています。
犬通しでは右手に巻き道のファミリーコースが分岐しますが今回は直進の尾根道を登りました。2分ほど進むと大岩の「県史跡銀山城趾 見張台」の案内があり、傍らには進行方向に「←出丸148m」、来た方向に「犬通し48m→」の導標もあります。このすぐ先で補助ロープや鉄パイプ、階段と整備された急な道をひと降りします。
降って見張台から5分で武田山史跡保存会の「広島県史跡銀山城・郭跡」の古びた木柱が立っています。またすぐ補助ロープや階段がある急な道を降りますが、降りた所はファミリーコースとの合流点で降りて来た方向には「武田山山頂方面→」の案内がありました。
この先も急な降りは続きますが、ファミリーコース合流点から5分足らずで急に前方が開けると「展望広場
」に着きました。平坦地の展望広場にはベンチも置かれ、北側に展望が開けてアストラムラインの走る安方面が見渡せ、正面には荒谷山、野登呂山も望めます。
展望広場からの下山路は2ルートありますが、右手のルートは現在はテープで止められています。このため今回は左手の「←カガラ山方面」・「←大町駅方面」の案内があるルートを降りました。
出だしからジグザグの急な降りとなりますが、道幅も広く木階段など良く整備されています。落ち葉を踏んでの快適な道は急速に高度を下げ、一旦道が穏やかになると雑木林から植林帯の急な降り道に変わりました。
展望広場から15分あまり降ると分岐です。降りてきたに方向は「←武田山」の案内があり、左手の道は「八幡山里道・麦田神社」の木柱が建ち「←憩いの森」、「←大倉屋敷跡」と案内されていますが「通行不能」となっていました。ようやく穏やかになった道を4分ほど進むと明るく開けた鞍部、目薬峠に出ました。
鞍部には立派な「吹通し 道心」の標柱が建っています。吹通しは変則的な五差路でメインとなる縦走路には「←武田山・カガラ山→」や「←武田山・大町コース→」の案内があります。また東方向はJR・AL大町駅方面と八幡山里道、南はJR古市橋駅、安佐南中学校、北西には武田山団地への道がそれぞれ分岐します。ただ八幡山里道と武田山団地への道は現在は利用できないようでした。
吹通しの鞍部には「対峙の場」と書かれた木柱が立つ広場があり、安佐南中学校美術部が描いた武田山案内図やベンチなどがありました。
今回はカガラ山は省略して吹通しからJR古市橋駅、安佐南中学校方面へ下山します。しばらくは深い谷を見てよく手入れされた道を穏やかに降りますが、やがて道がジグザグの急な降りに変わり吹通しから7分ほどで谷筋に降りました。「←吹通し・観音水→」の案内があり上方に観音水、大町方面のルートが上っています。
谷沿いに降るとすぐ鉄板と鉄パイプを使った小橋があり、対岸に渡って一登りすると砂防ダムです。ダムからは目の下に安佐南中学校のグランドが見えて、その先に祇園の街が広がっています。
ダムから2分ほどでグランドの側に降りました。「武田山登山口 安佐南中大町ルート」の案内があり「大町観音水」の木柱が立っています。さらに少し下ると「武田山登山口
」と「銘水への道」の木柱が立っていました。
登山口からは大町の住宅地を20分余り歩いてJR古市橋駅に着きました。
広島里山紀行記
9:51 春日野バス停で下車です | 10:07 災害跡が残る東山本川を渡って林道へ |
10:14 里山環境保全みどり会の門を潜って | 10:19 ふれあい神社の前から |
10:22 遊歩道の長い木階段を登ります | 10:27 展望台から広島市街中心部と広島湾が |
明るいけれども急な登路を | 10:55 部谷山登山口方面からの道と合流します |
10:57 弓場跡に出ると縦走路と合流しました | 11:06 観音堂跡ルート合流します |
11:08 登山道が分岐しますがどちらでも可です | 11:12 宗箇山の先に広島市中心街と広島湾が |
11:15 山頂に到着です | |
11:15 三等三角点の山頂には説明板などが | 館跡。巨岩が点在する城跡最大の広場です |
木の宗山、松笠山、牛田山そして遠景には呉婆々宇山山系などを。 瀬戸内の島々も一望 | |
12:34 山頂の御守岩台から下山へ | 12:37 犬返し。ファミリーコースが分岐します |
12:38 見張台の脇を抜けて | 12:46 左手のファミリーコースと合流しました |
12:50 展望広場。 北側に展望が開けて安方面が見渡せ荒谷山、野登呂山も望めます | |
12:57 展望広場を出発です | 急な降りですが階段など良く整備されています |
13:13 八幡山里道(通行不可)と合流します | 13:17 目薬峠に着きました |
吹通しの木柱が立っています | 目薬峠から安佐南中学校方面へ下山します |
穏やか道もやがてジグザグの急な降りに | 13:34 谷に降ると観音水の案内がありました |
13:35 小橋を渡り対岸に | 13:36 砂防堤を越えて |
砂防堤からは中学校グランドと祇園の街が | 13:37-13:40 グランドを降ると登山口です |
14:04 JR古市橋駅に着きました | |